なぜ宗教家は他人に共感を得ようとするのか

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▼人はなぜ宗教家になるのか

人はなぜ宗教家となるのでしょうか。親が宗教家で成り行きで宗教家となっているような人を除いて、ほとんどの人は自分から進んで宗教家の道を歩んでいきます。そこでなぜ選ぶのかということですが、その人の思想に合っていたからというのが一番なのではないかと思われます。本なり、友人からの紹介なりで宗教と出会うのが一般的ですが、その時に何かしらインスピレーション的なものを感じなければ、その道に踏み入れることはないと思います。

 

▼しかしそれだけではない

しかし、事はそれほど単純なものではありません。宗教というのは同様の思想を持った仲間集団であり、仲間と共に共感し高め合うということが出来ます。人間は共感という感情が大好きで、それを感じることによりドーパミンという脳内麻薬が分泌されることが分かっています。宗教の道に入ると、実際の生活では得ることが出来ない仲間を得ることが出来、更に「共感」という素晴らしい感情までも得ることになるのです。

▼日常に満足していない人ほどハマりやすい

ちょっとトゲのある言い方ですが、日常に満足していないもしくは寂しい人、孤独な人、愛に飢えている人ほど、宗教に入った時の一体感や仲間意識、共感などを得ることにより、自分の心に強い満足感を覚えます。この満足感というものが、人を虜にしてしまい、深みにはまることになるのです。

 

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▼なぜ他人に共感を得ようとするのか

何故共感を得ようとするのかということの答えはすでに書いてあります。答えとは、自分が得た満足感を、他人にも味わって欲しいということです。私はこれだけ宗教家になって満足しているという感情を他人にも味わってほしくて勧誘という行動に走るのです。

もちろん、宗教団体によっては「ノルマ」などがあり、勧誘して人を増やさなければならないというのもありますが、多くの宗教家が他人を勧誘する理由としてあるのが、自分の満足感を他人にも分けてあげたいという、押しつけがましい感情であると思われます。

 

私の知り合いにも某宗教団体に加入している人物がいるのですが、よく無料でいいからといって新聞を配布してきます。良い奴なので悪い気はしませんが、私の正直な気持ちとしては、全く嬉しくありませんし、その宗教団体にこれっぽちの興味もありません。

 

まとめると、人間の脳というのは結構な確率で「おめでたい」感じで作られており、自分の感情は万人に共通すると錯覚していることが多いということです。

 

しかし、おめでたいくらいがストレスなんかも感じにくいので、その人にとってはいいのでは?と思います。