スギ花粉とPM2.5が合体するとどうなっちゃうの?

PM2.5の量がものすごいことに

中国で発生しているPM2.5がものすごいことになっています。PM2.5が発生する原因となっているのが石炭などの燃焼を燃やした時に発生する「燃えカス」が大部分占めます。今年の冬は寒さが厳しいということもあり、その寒さを凌ぐために燃料を多く燃やしているせいもあり、PM2.5の量が増えていると思われます。

 

またそれだけではなく、急速に発展する中国経済と工場などの規制の緩さなども大気汚染に拍車をかけています。むしろ燃料よりもこちらの方が深刻であり、中国の工場から垂れ流されている化学物質を含んだ煙や液体が地球と人間を蝕んでいます。

 

▼中国では8歳で肺がんを発症する子供も

PM2.5との詳細な関連は分かっていませんが、中国では8歳という若さで肺がんを発症している子供がいるといいます。PM2.5が関連しているのか、それとも工場から垂れ出ている化学物質によるものなのかは分かりませんが、それらが影響しているものと思われています。

 

▼PN2.5の何が悪いのか

PM2.5は粒子の細かい汚染物質であり、それを吸い込むと肺の奥深くまで到達して、肺の細胞に沈着して肺の機能を弱らせます。例えるとたばこと同じような汚染物質であり、吸い込み続けると肺を真っ黒にして炎症反応が持続的に引き起こされます。炎症反応が持続的に引き起こされていると、免疫が常に敏感に動き回ることを余儀なくされ、ついには誤作動を起こし正常な細胞にまで攻撃を開始します。これはCOPDの患者で起こっている症状と全く同じであり、肺はもとより骨などがボロボロになり、最後は呼吸器疾患などで命を落とす事が多くなります。

 

▼そのPM2.5とスギ花粉が合体するとどうなるのか

空気中を漂うスギ花粉とPM2.5は、互いに吸着しあい合体します。そうなると、通常殻に閉じ込められている花粉が外部に溶けだします。その状態で人間の粘膜に付着すると、通常花粉単体で取り込まれるよりも、アレルギー反応が強く出てしまいます。オブラートに包まれているものが外に飛び出しているので当たり前といえば当たり前です。

 

よって、人によっては毎年それほど辛い症状ではないものの、近年PM2.5の飛散量が増えてからは、発熱っぽくなり寝込む方も増えているようです。

 

▼予防法

予防法としては

・マスク

・手洗い

・うがい

・汚染物質が付着しない衣服の選定

など、従来花粉に効果があるといわれている方法が有効です。これらの方法を地味にしっかり行っていくということが一番大事です。

 

▼黄砂まで加わっちゃったらどうなっちゃうの?

黄砂が飛ぶ時期にはスギ花粉が落ち着いていると思われますので、それほど危惧する必要はないと思われますが、ヒノキなどの花粉にアレルギーをお持ちの方は絶体絶命です。PM2.5+ヒノキ花粉+黄砂のトリプルアタックを受けてしまえば、無事でいられる保証はどこにもありません。

 

アレルギーが悪化してしまうことは必至であり、しっかり覚悟して挑むことが求められます。とはいっても、今は良い薬などの発売されていますし、マスクの性能も上がっています。また自己免疫の方も関係してくるので、特に腸内環境だけはしっかりと高めておくようにした方がいいでしょう。更に

・規則正しい生活

・質の良い睡眠

・充実した栄養の摂取

・前向きな生活

なども重要になってくるので、しっかり頭に入れておきましょう。