三重・中三女子殺害事件の殺人犯像に迫る

▼三重・中三女子殺害事件について

事件が起こったのは2013年の8月です。当時15歳だった被害者の女子高生は、花火大会の後、突如として消息を絶ち、その4日後に通報があり警察が死亡を確認しました。

 

通報時の遺体は腐乱が激しく、全裸で財布の中身6000円が奪われていたという強盗殺人事件です。

 

▼その後約半年犯人の特定には至らなかったが

その後、犯人特定には至らず、去年11月には300万円の懸賞金が出すなどして警察は捜査を強化していました。にもかかわらずなかなか犯人逮捕には至らなかったのですが、付近の防犯カメラなどを手掛かりに、次第に今回逮捕された高校生が浮上していったとされています。

 

▼逮捕された犯人の人間性について

 ※出展 スポニチ

三重の中3女子生徒強盗殺人事件で2日に逮捕された県立高校3年の男子生徒(18)は明るい性格で学校の成績も良く、校内の行事に積極的に参加していた。1日の卒業式に出席し友人と談笑していたといい、同級生らは「なぜ」「信じられない」と動揺を隠せなかった。

以上の記事にもあるように、逮捕された男子高校生は非常にまじめで明るく「至って普通」の高校生であったとされています。

 

▼本当に金目当てか

 普通のまじめで一般常識があると思われる高校三年生が、果たして金目当てで女子中学生を襲うでしょうか。もし、金目当てであったのならば、金を全く持っていないであろう女子中学生を襲うのではなく、もっと年上の女性を襲うだろうし、更に殺す必要性は全くないと思います。もし、年上に気が引けて年下の女子中学生を狙ったとしても、所謂「カツアゲ」のように金だけ奪えばよかったのではないでしょうか。

 

▼遺体が裸だったということを推理すると

仮に金目当てだったとしても、裸に必要は全くないと思われます。裸にするということは性的欲求を満たすために襲い掛かり、その時に激しく抵抗されたために思わず首を絞めてしまったという推理の方が正しいと思います。その時に、なぜ現金を奪ったのかは不明ですが、性的な欲求の為に殺害したというのを瞬時に恥ずかしいと思い、現金強奪の為に殺害したとすり替える為に奪った可能性があります。

 

▼問題は普通の高校生であったこと

この殺人事件の最大の問題点は、容疑者が普通の高校生であったという点です。今までの殺人事件といえば、ちょっと思考回路が普通ではないと思われるケース(責任能力の欠落)が殆どを占め、所謂優等生とされる普通の思考を持った人物が少なかったのですが、今回は今のところですが、全く問題のない普通の高校生が殺害という最も重い犯罪を起こしています。

 

▼背景には何が

殺害に至るに当たっては、何かしらの背景があると思われます。もちろん、殺害された被害者に大きな恨みを持っていたことも考えられますが、それならばもっと逮捕が早かったと思われますので、やはり場当たり的な犯行であったという可能性が高くなります。

 

そのような場当たり的な犯行を犯す理由としては

・性的な欲求

・ゲームやネットなどの影響

・家庭や学校での生活環境の歪みやトラウマ

などが複雑に絡み合い、犯行を行わせた可能性があります。特に男性の場合は性的な欲求というのは強力な破壊力を持ち、様々な事件に深く関わっています。しかし、人間にはそれを抑制させる理性というものがあり、それにより事件に発展しないことが殆どとなっています。

 

今回の事件でもし性的欲求が爆発してしまったが故のものであれば、なぜ理性が破壊されたのかということが一番の問題になります。そこには先ほど挙げたように、家庭や学校でのゆがんだ環境があったのか、それとも少年の心を破壊させるような性的刺激を何らかの形で受けてしまったのか分かりませんが、何かしらの理由があったに違いありません。

 

特にゲームやネットなどからの無制限な刺激は問題であり、もし私が10代であれば、時間の許す限りそれら刺激をもたらしてくれるものに噛り付き、欲求を満たしているのではないかと思います。そして、そのような刺激が繰り返し且つ連続的になると、もはや理性というものは簡単に破壊され、何が現実か夢かを判断出来なくなるということも十分考えられます。

 

これは私の推理ですが、以上のようなゲームやネットポルノ、ストレス社会などが原因となり、その歪みが今回の事件を引き起こしたのだと思われます。よって、今後は無制限な悪質刺激を与え続けるような環境を許しておくべきではないと思います。