ストレスで胃が痛くなったり、下痢が引き起こされる理由

▼ストレスで胃が痛くなる、下痢をするという訴えはとても多い

誰しも経験があると思いますが、緊張したり嫌なことがあったりすると、食欲がなくなったり、胃がムカムカするなどの不快症状が引き起こされます。その状態が発展すると胃がキリキリと痛んだり、下痢や便秘などが引き起こされることがあります。これら症状は日常的によくみられる症状であり、それほど珍しいものではありません。それだけありふれたとても多い不快症状だということが出来ます。

 

▼ストレスで胃が痛くなる原因

ではなぜストレスで胃が痛くなるのでしょうか。その理由としては、人間はストレスを感じると胃酸の分泌が盛んになるということが分かっています。胃酸とは文字通り「酸性」が強い消化液のことで、その酸性度の高さから食べ物を溶かしてゼリー状にするという働きがあります。通常、この胃酸は食べ物が入ってきた時だけ分泌されるのですが、空腹時でもストレスを感じている時は分泌がすすんでしまいます。通常、胃壁というのは粘液を分泌することにより、酸から身を守っているのですが、ストレスを感じている時は胃酸が多く分泌されてしまい、この防御を簡単に溶かしてしまうが故に、胃に障害が発生しやすくなるのです。

 

改善法はストレスを緩和させるという方法を取ると共に、胃酸の過剰な分泌を抑制させるという方法を用います。

 

▼ストレスで下痢が引き起こされる原因

ストレスで下痢が引き起こされる理由としては、人間の胃腸というのは自律神経によって動かされており、自律神経の働きによって動きがよくもなり、悪くもなります。一般的にストレス状態になると交感神経という興奮する神経が優位になります。この交感神経が優位になると、胃や腸の動きが悪くなり、飲食物がきちんと消化されないといったことや、動きがスムーズでなくなり、急に内容物を押し出したりなど動きが安定しなくなります。

 

当然、未消化物が大腸に入ってきてしまったならば、腸壁が刺激され動きが活発になり、十分に水分を吸収しないまま外で送り出してしまいます。このような理由により下痢が引き起こされるのです。

 

▼治療は必要か

治療は必要なケースと様子を見ていいケースとがあります。

治療が必要なケースとしては、症状が激しいケースです。胃炎の場合はひどくなると胃潰瘍になり、胃に穴が開くということもあるので、痛みが強い場合は速やかに治療を行うようにします。下痢の場合も、脱水が進んでしまいフラフラするようなケースや、便に血が混ざるといったケースは速やかに治療した方がいいでしょう。また、症状はそれほど強くないものの、長期に渡り不快症状が続いている場合には、潰瘍などの原因にもなり、悪性のガンなどに発展する可能性も出てくるので、症状が軽いうちに治療改善しておくことが望まれます。

 

▼症状を悪化させる生活習慣

・不規則な生活

・早食い

・バランスの悪い食事

・冷たい飲み物

・カフェインが入ったもの

・炭酸飲料

・寝不足

・味の濃いもの・あぶらっこいもの

・ストレス

・運動不足

・寝る前の飲食

・アルコール

・甘いものの過剰摂取

・酸っぱい食べ物や飲み物

などが挙げられます。