「あっちゃん、藤原紀香ら女優8人が「週刊実話」発行元を提訴」にみる、報道の自由問題

「あっちゃん、藤原紀香ら女優8人が「週刊実話」発行元を提訴」

写真を無断で合成して雑誌に使用され、パブリシティー権を侵害されたとして、前田敦子(22)、藤原紀香(42)ら女優8人が25日、週刊誌「週刊実話」の発行元である日本ジャーナル出版などを相手取り総額8800万円の損害賠償を求め東京地裁に提訴した。

 以上の記事がヤフーニュースに掲載されました。私自身この記事自体を読んだわけではないのでもう少しどんな内容なのかをご紹介します。

 

原告は他に篠原涼子(40)、国生さゆり(47)、綾瀬はるか(29)、石原さとみ(27)、深田恭子(31)、優香(33)。訴状によると、同誌2013年11月21日号の記事「勝手に品評!! 芸能界妄想オッパイグランプリ」で、「アーティストの写真に人格を傷つけるような加工を施した」と主張。同誌編集部は「まだ訴状が届いていないのでコメントできません」としている。

 これが全文になります。雑誌は読んでいませんが、おっぱいの大きさをランキング形式で面白おかしく、おっぱいの大きさを模造するような写真を入れ込んだものだと容易に想像が付きます。

 

読んでいる方は面白いのか

私は男性ですが、やはりこのような記事は面白いのは間違いありません。芸能人がどのくらいのバストを持っているのか気になりますし、それをランキング形式で面白おかしく紹介するというのは我々男性を楽しませてくれるのは間違いありません。

 

しかし、それだけで週刊誌を購入する気にはなれない

とはいっても、単に面白いというだけであって、それを読むためにお金を使って週刊誌を購入する気にはなれません。また、記事に関しても単に流し読みするだけであり、その記事を全て信用して繰り返し読んだりはしないと思われます。

 

そして、最大の問題がそのような記事を読むと気分があまり良くないという点です。確かに興味を引く記事ではありますが、何となく書かれている本人の気持ちを考えると、気分が悪くなります。「何きれいごと言ってんだ」などと非難されそうですが、人を誹謗中傷するような記事は何といわれようといい気分で読めないし、雑誌自体のレベルを下げているような感じを受けます。

 

報道の自由について

報道の自由は、憲法にある「知る権利」を充足させるために保障されているものです。よって、報道機関や週刊誌などは事実を包み隠すことなく報道することが許されています。これは当然の権利であり、この権利があるお蔭で全てがオープンとなり、自由や人権、法律が守られているといっても過言ではありません。更にそれだけではなく、報道の自由があるお蔭で沢山の情報を取り入れることが出来、それにより自分の進む道やライフハックに役立てる情報、経済の発展がなされています。

 

しかし、それは発展がなされるという前向きなもののためであり、今回の報道のような誰のためにもならないようなものは除外されるべきだと思います。全く条件は異なりますが、子供にポルノを見せることは絶対にあってはならないことですし、それが許されれば子供の健全な成長は阻害され、間違った方向に向かい将来の希望が絶たれるということも考えられます。このように、世の中にはオープンにしてはならないことは無数にあり、今回の事件のような情報はオープンにしてはならないものという風に位置づけられると私は思います。

 

オープンだと全てが磨かれるとは限らない

よく情報を全てオープンにすれば、そこから自分で選択して考える力が磨かれるといいますが、それは私も本当だと思います。与えられた世界だけで生活していると考える力が低下して能力の低下に繋がると理解していますが、今回のこととはちょっと次元が異なります。

 

情報というのはどんなことでもオープンにすればいいというのではなく、ある程度制限を加えないといけないというのが私の意見です。理由としては、人間はそれほど強く理性があるものではなく、現に麻薬や酒などに溺れてしまう人もおり、ある程度制限をかけないと健全な社会生活を営んでいくことは出来ないと思われます。現代はネット社会といわれており、ネット内では匿名でどんな発言でも許され、興味がある情報は見たい放題となっています。これは忌々しき事態であり、今後いまのような野放し状態が続けば、益々人間の心は荒んでいき、犯罪が激化していくという懸念もあります。逆にそれらがあることから、ネット社会に決別をして関わらないようにする人も増えているようです。

この問題は今が過渡期であり、この後どのように変わっていくかということを注意深く見ていきたいと思います。