無排卵になってしまう原因の一つ
無排卵とは
無排卵とは月経が来ているのにも関わらず、排卵されていない状態をいいます。排卵がされていないということは、卵子の生成がきちんとなされていないという意味でもあり、不妊症の原因にもなります。
無排卵状態の時というのは、本人にはあまり分からないことが多く、不妊症や月経のリズムが大幅に乱れるということから、基礎体温を付け見て初めて発覚するということが多いようです。
当然卵子が生成されていない状態なので妊娠することは出来ません。また、卵巣から分泌されるホルモンの分泌も悪化しますので、女性ホルモンがきちんと分泌されず月経周期の乱れや体全体の調子が狂うなど様々な悪影響が引き起こされます。
無排卵の基礎体温とは
無排卵の基礎体温表の特徴としては、通常排卵されている基礎体温はきれいな2層となっているのに対し、低温と高温の境目が曖昧で、更に体温の差があまりないのが特徴です。通常0.3~0.5℃程度の差が生じるものですが、0.3℃以下でメリハリがありません。また、仮に2層になっているとしても、体温の移行がダラダラと階段状に推移し、5日以上かかってしまうという傾向にあります。通常排卵されている場合の低温期から高温期への体温の移行は、3日程度で完了します。
月経周期に関しても、通常は28日前後なのに対して、無排卵の場合は25日以内であったり逆に40日以上に伸びてしまうなど、大幅に月経周期が乱れるというのが特徴としてあります。
無排卵となってしまう原因は
無排卵が現代に多くなっている理由としては
・ダイエット
・栄養バランスの偏り
・ストレス
・運動不足
・アレルギー
などが挙げられます。
人間の体というのは、生命活動を優先するというルールがあります。生命活動とは生きるために必須となるホルモンや内臓の働きを優先させるということです。これに対して子宮や乳腺の働きは「生きる」ということにはあまり関係のない臓器なので、心身が危機的状況となっている時には、優先して機能を維持するのに必要な栄養を回してもらえず機能低下を引き起こします。
先ほど挙げた、ストレスや栄養バランスの偏り、ダイエットなどがあると、身体は危機的状況と判断するために、生きるために必要な場所だけに栄養を送るようになり、逆にそれと関係ない部分への栄養供給が滞ります。
このような状態が一過性であれば何ら問題ありませんが、長期に及ぶと問題が生じ、それが無排卵という形になって現れます。
無排卵を改善するには
無排卵を改善するには、先ほど挙げたことと真逆のことをすればいいのです。適度な運動を行いつつ、食事をバランスよくしっかり食べ、ストレスから遠ざかりアレルギーがあればそれを克服するように持って行きます。アレルギーを克服するのは難しいことですが、適度に体を鍛え腸内環境を良好にするように心がけると改善されるケースが多くなります。
女性ホルモンは余剰だということを意識する
先ほども書きましたが、体は生死に関わる部分を優先させるので、女性ホルモンというあまり生死と関わりがない部分は、余ったエネルギーで運営されているということを忘れてはなりません。よって、普段から余裕のあるストレスフリーな生活をしつつ、余裕のある食生活を心掛けるようにします。
現代は共働きが普通になり女性でも働く方が多くなっています。しかし、その仕事が余裕の範囲内で行われていればいいのですが、多くはストレスを感じながら、体力いっぱいいっぱいでやられています。そのような状況では心身に余裕がない状態なので、月経が不安定になるのは当たり前です。よって、無月経が疑われる場合にはピルなどに頼るのではなく、今の生活をもう一度見直し、余裕が持てるような生活習慣を確立するということに重きを置いたほうがいいと思われます。