口の中の粘膜が荒れる原因とは

口の中は雑菌がいっぱい

口の中には便器に相当するくらいの雑菌が溢れかえってきます。これは何故かというと人間の体の中で

・温度が低い

・空気と接している

・雑菌が浸入する度合いが高い

・不潔になりやすい

場所というのは雑菌が繁殖しやすいのです。その場所の一つとして口内があります。口内の他には肛門や大腸、皮膚、気管支、肺、目、耳などの場所が同様に雑菌が繁殖しやすい場所です。その中でも、口内というのは飲食物が入ってくる場所であり、そん残滓が残りやすいという性質があることから、一番雑菌が繁殖しやすい場所といえます。

 

それにより口内が荒れる

それにより、口内は虫歯、口内炎歯周病、舌炎などの炎症が引き起こされやすくなります。一般的に多くなるのは虫歯ですが、それだけではなく口内にてカンジタ菌などの悪性菌が繁殖すると、口内炎や舌炎、咽頭炎などを引き起こします。何度も口内炎を繰り返すといった方は、何らかの原因により口内に悪性菌が繁殖していると思われます。

 

しかし、人には免疫がある

しかし、人には雑菌を抑制させる働きのある免疫があります。主に口内を清潔に保つ免疫の役目をするのは唾液であり、唾液がしっかり分泌されていれば雑菌を洗い流すことが出来るので、それほど口内環境は悪化しません。しかし、何らかの原因により唾液の分泌が滞ると、雑菌が繁殖してしまい口内トラブルが起きやすくなります。

 

免疫以外も大事

口内環境を良好に保つためには、免疫以外にも大事なことがあります。それは再生能力です。口の中の粘膜というのは日々再生修復が行われており、この流れがスムーズでないと粘膜自体が古くなり傷つきやすくなります。よって、口内をいつもいい状態に保つには再生能力をきちっと整えておかなくてはなりません。その為には、脂質、炭水化物、タンパク質といった栄養のバランスをきちっと守り、胃腸に負担がかかる動物性脂質や添加物、過剰な塩分、甘いものの過剰摂取、食べ過ぎ、冷たいものの飲みすぎなどを改善しなければなりません。腸という場所では各種ビタミンの生成も行われており、そのビタミンによって粘膜などの正常な再生も行われています。よって、腸内環境が悪化しても間接的ではありますが、口内環境が悪化するということになるのです。

 

もちろん、熱すぎる食べ物もNG

これはいうまでもありませんが、熱すぎるものを食べてしまうと、それにより口内の粘膜が傷ついてしまいます。なので、あまり熱い飲食物を食べるのはやめるようにしましょう。

 

改善法

口内炎や虫歯、歯周病といったトラブルを改善し、口内環境を常に良好に保つ方法としては

・ストレスから遠ざかる

・ストレスがある場合にはビタミンB群、C、Aといったビタミンを積極的に摂取する

・動物性脂質や甘いものは摂らない

・バランスのいい手作りの食事を腹八分目、よく咀嚼して食べる

・規則正しい生活を送る

・しっかりと質のいい睡眠を心掛ける

・腸内環境を良好に保つ(発酵食品、食物繊維を積極的に食べる)

・歯磨きの励行(一日2回程度)

などを行うと共に、普段より体力低下などがあれば、体質に合った漢方薬などで体質強化を行っていくことをおすすめします。漢方薬の処方名については体質によって用いる薬が全く異なるので明記することは出来ません。