ラーメンの鬼・佐野実氏を死に追いやった多臓器不全とは

ラーメンの鬼・佐野実氏死去

人気ラーメン店、支那そばやの佐野実さんが4月11日多臓器不全でお亡くなりになりました。テレビ番組ガチンコで一世を風靡し、その他様々なテレビ番組に出演して人々に多大なる影響を与えてきました。私も当時釘付けになってガチンコを見ていた覚えがあります。ヤンキーたちがボクシングをやるコーナーも魅力的でしたが、鬼のような形相で指導する佐野氏のコーナーもおもしろかったです。

 

そんな佐野氏を死に追いやった多臓器不全とは

多臓器不全とは主要な内臓や神経系、循環器系などが2つ以上機能しなくなった状態をいいます。原因は様々であり、多いのは全身が感染症を引き起こし、それにより臓器や神経系が侵されてしまうというケースと、一つの臓器の機能が低下し、その影響で他の臓器の機能も低下して多臓器不全となるケースです。更に交通事故などによる打撲によって多臓器不全になるケースもあります。

 

佐野氏のケースは?

佐野氏のケースは憶測でしかありませんが、以前より糖尿病を患っていたという噂がありましたので、それにより臓器の機能低下や身体能力の低下があり、そこへ風邪などの感染症が加わったのではと思われます。糖尿病という病気は血液中に糖が増える病気であり、血液中に糖質が増えると細胞を弱らせ血管や細胞の老化を早めます。よって、ガンや各種慢性病などの原因になると共に、老化を急速に早めてしまうので血管がボロボロになることによる出血や梗塞なども引き起こす要因になります。

 

治療は可能なの?

治療は原因如何によります。糖尿病などで臓器が著しく弱っている場合には、身体の老化が関連しているので臓器の働きを向上させるということは現代の医学では不可能とされているので、おそらく対症療法のみの治療となり多少の延命は期待できますが、それ以上は期待できません。一方、単純な感染症や事故などのショック状態の場合は、その時の損傷度合と体力の強弱によって大きく異なります。損傷度合が軽度で体力が強く治療が適切であれば予後も良く普通の生活に戻ることも可能ですが、体力の低下により感染症を引き起こしている時や、ショック状態が強いケースはケースバイケースとなります。