子供の体がヤバいくらい硬くなっているらしい

子供の体が硬くなっている

現代の子どもは昔の子どもに比べて体力が低下しているというデータがあります。子供たち(小学生)の体力は1985年あたりをピークに年々減少していて、基礎運動能力、柔軟性、俊敏性、平均性いずれの数値も落ち込んでいるということです。

 

なぜ硬くなってしまうのか

なぜ子供の筋肉が硬くなってしまうのでしょうか。その理由は筋肉や関節の柔軟性を高める運動をしていないからです。筋肉や関節の柔軟性を高める運動は、ひねったり、飛んだり跳ねたりといった運動を行うことで高めることが出来ます。このような運動は普段子供達が遊んでいるサッカーや追いかけっこ、プロレス遊びなどで養うことが出来ます。

 

現代の子どもにはこのような子供らしい遊びをすることが少なくなったことにより、関節や筋肉の可動範囲が狭まり、それにより体全体が硬くなるという現象が引き起こされています。

 

本来子供の体は柔らかいもの

本来、子供の体というのは柔らかいものです。何故かというと体全ての組織が瑞々しくそして柔らかいからです。大人になると活性酸素や脂質、細胞の老化などにより全身の細胞が硬くなり、それにより筋肉や関節も硬くなってしまいます。しかし、子供の場合はそのような老化現象はみられないので、全体的に体は柔らかいという傾向にあるのです。

 

なのになぜ・・・

本来柔らかいはずの子どもの体がなぜ硬くなってしまうのでしょうか。先ほど書いたように運動不足もあると思いますが、その運動不足が思っているよりも深刻だと捉えることができます。通常、我々大人が想定している範囲を大きく超えて、子供の運動不足が深刻だということです。

 

通常、子供の時というのは、特に外に出て運動をしなくても、ちょこまかと友人とじゃれ合っていたり、走り回ったりして体を動かし続けています。しかし、現代の子どもというのはそれらさえせずに、ゲームなどに熱中したりして特に体を動かさずに何かに熱中しているということが多くなっているようです。

 

どのようなリスクが考えられるのか

当然、筋肉や関節の可動範囲が少なくなるので、それ以上に動かしたりした時に怪我をしやすくなります。くたくたの布のおもちゃが壊れにくいのに対し、プラスチックのプラモデルがすぐに壊れてしまうのと同じことです。更に、血流が悪くなりますので筋肉が発達しにくいというデメリットもあります。筋肉が発達するには栄養が必要であり、その栄養が行き届くには筋肉が柔軟である必要があります。よって、体が硬いと筋肉が発達しにくいということにプラスして、筋肉が衰えやすいということもいえます。

 

現代で問題になっている疾患としてロコモティブシンドロームという疾患があります。筋力が低下して様々な障害が引き起こされ、日常生活が困難となり寝たきりの原因になります。当然寝たきりになれば寿命が縮まりますし、介護が必要になるという問題も出てきます。

 

まだ子供なのでそんな先の話は・・・と思うかもしれませんが、これはしっかり見ておかなくてはならない問題であり、将来必ず降りかかってくる深刻なものとして受け止めなければなりません。ロコモの予防は40代からといわれていますが、それでは遅く子供のうちからしっかりケアするということが必要になりそうです。

 

改善には

簡単です。ゲーム機を取り上げて外で泥だらけになるまで遊ばせればいいのです。現実的に難しい強い場合には、水泳や空手、サッカーといった運動を習わせたり、学校などで何らかの対策をしてもらうなどの工夫が必要になります。いずれにしても何らかのアクションが必要になることはいうまでもありません。

 

以上ように子供の体を気にしてあげる親はまだいいかもしれません。一番いけないのは子供を全くみていない、子供に関心のない親です。