子供のいじめは大人社会の縮図

イジメはなくならない

イジメで自殺するというニュースが流れるたびに、社会的な問題として大体的に取り上げられます。その時は学校や家庭なども力を入れて取り組むので縮小傾向にあるようですが、少し時間が経過すると何もなかったのに常習化して増えていくのがイジメの実態です。よって、現代ではイジメはなくなるかのようにいわれていますが、実態は増えてしまっているようです。

 

なぜ、なくならないのか

なぜなくならないのかというと、子供社会というのは大人社会の縮図だからです。大人の社会というのは主に会社や家庭などの人間関係をいいます。職場でのイジメ、ママさんサークルでのイジメ、家庭不和(妻を夫がイジメる・嫁姑問題)などを目の当たりにしている子供は、それが当たり前のことだと認識してしまい、子供社会でも同じように行われてしまうのです。

 

しかし、それだけではない

しかし、問題はそれだけではありません。人間そのものにイジメ遺伝子が組み込まれているという説もあります。人間の脳は他の生物と比べると非常に高度な脳であり、それ故他の生物を見下し、更に自然も操れるという幻想まで抱いています。このような支配や相手よりも上を行こうという競争、対立といった闘争本能を備えているので、自分よりも劣っている相手を僕として扱うようになったり、卑下して自分を偉く見せようとします。このような本能的なものがイジメをなくすことが出来ない要因の一つとなっているのです。

 

社会的作用もある

人間は一つの小さな社会を作り生活をしていく動物です。この小さな社会は他の社会との緊張状態がある時というのは一致団結して仲良くなりイジメは減少する傾向にありますが、平和であり他の社会と緊張が全くない状態では、小さな社会内で様々な問題が勃発するという傾向にあります。

 

他の社会との緊張状態とは、例えば戦争などで混乱している時をいいます。日本と他の国とが戦争している時というのは日本内部の和は良好になり、イジメなどは起きにくい状態となりますが、全く平和であり緊張感が全くないような状況では内部で問題が勃発し、イジメなどの問題が引き起こされやすくなります。

 

リーダーシップの欠如

現代は昔でいう番長という人物がいません。番長がいると、クラス内で先生が把握しないイジメなどがあっても、イジメに対処しクラス全体をうまくまとめあげることが出来ます。何故かというと、番長という人物は男性ホルモンが旺盛であり、規律を重視し、曲がったことが大嫌いという人間的性質を生まれながらにして持っているからです。現代はこの番長のように、腕っぷしだけでのし上がり学校をまとめるという悪がいない為に、先生の目を逃れて陰でイジメをする者を取り締まることが出来ないのです。

要するに

・大人社会の影響

・人間が本来持っている本能

・平和すぎるという社会的影響(競争教育の廃絶)

・男気あふれる番長の欠如

などが要因となりイジメが深刻化しているのです。

 

どうすればなくなるのか

なくならないと思います。しかし、親と学校が規律を作り、それをシステム化していくこと、イジメをなくすこと対象とした唱和の徹底などを繰り返し飽きずに行っていけば、確実に減少して行くと思います。特に親と子供との関係性は大事であり、これがしっかりとしていないと子供の性格はねじ曲がりイジメを行うようになってしまいます。まずは、親がしっかり愛という土台を築き、更にその後に社会の規律を教え込むということをしなければなりません。

 

よく監視カメラを付ければいいという意見もありますが、受刑者じゃないのですから、私は監視カメラで監視するという意見には反対です。