舌がザラザラする理由

舌がザラザラするという感覚とは

舌がザラザラすると聞くと、何となく聞きなれない言葉のために「どんな感覚なのか分からない」という方も多いかと思います。そんな方のために説明します。舌がザラザラする感覚とは、舌を口の中で動かした時に、何となく舌の表面に薄皮が張っているがの如く妙な感覚がして、更に口の中が何となくスッキリしないという症状が伴います。このように、自分の感覚として「普段と違い不快」な感じを覚える時をいいます。

 

実際に見た目でも判断できる

舌がザラザラしている時というのは、見た目でも判断することが出来ます。方法は至って簡単舌を出した状態で鏡を見ればいいのです。舌の表面には通常うっすらと苔が乗っていて、それは薄く舌の赤い色が透けてみるのが通常です。しかし、舌がザラザラすると訴える方の大半は、この苔が分厚くなっており、まるで雪が降り積もっているが如く舌の表面に堆積していることが多くなっています。

 

なぜ苔の状態に変化が生じるのか

舌の苔に変化が生じる原因として

・体に過剰な熱が生じている(主に肝臓や胃腸)

・口呼吸

・血流が悪い

・風邪を引いている

・ストレス状態

・食べ過ぎ、飲みすぎ

などにより、口内の環境が悪化しているが為に苔の状態に変化が生じます。口の中というのは雑菌などが繁殖しやすい状態であり、過剰な熱があったり、緊張やストレス、口呼吸などで口内が乾いてしまっていると、口内環境が急激に悪化して舌表面の苔も厚くなります。また、血液の流れが悪くても舌表面が乾いてしまい、それにより苔が厚くなります。食べ過ぎや飲みすぎに関しては、胃腸の働きを低下させたり、未消化物の鬱積により鬱熱が発生して口内環境を悪化させます。

 

ほっといても大丈夫?

この状態をそのままにしていても大丈夫?ということですが、改善した方がいいというのはいうまでもありません。何が原因かは分かりませんが、原因となっていることを改善しないと、口内免疫が低下してしまい、虫歯や歯周病などを増やしてしまうことにもなりますし、口臭の原因にもなります。更に口内環境が悪化すると雑菌が繁殖しやすくなり、その雑菌が全身に散布されると、臓器の機能を低下させるということも分かっています。

 

歯ブラシで掃除してもOK?

全く問題ありませんが、それは一時しのぎなので、原因を改善することをおすすめします。舌の表面の苔は雑菌の住処となっているので、歯ブラシで軽く掃除(一日1~2回)することはいいことだと思います。しかし、舌の表面を傷つけてしまうことも懸念されるのであまり執拗に強く掃除することはおすすめできません。