何かあった半年後の体調管理に注意する

大きなストレスには注意

よくストレスは体に良くないといいますが、それは何故でしょう。ストレスは心臓をドキドキさせたり、マイナスでとりとめのない思想をもたらしたりします。その反応は「慣れない」ことに対しきちんと対応するために、血糖値や血圧、ホルモン濃度を引き上げるという体の反応なのですが、それが長期に及ぶと体にダメージを及ぼすのでよくないとされているのです。

 

よって、些細なストレスは問題ありませんが、ストレス状態が強く、しかも期間が何か月にも及ぶ場合には体に対して多大なるダメージをもたらしていることが考えられるので注意が必要です。

 

具体的に何が悪いの?

具体的に何が悪いのかというと、先ほども挙げたようにストレス状態になるとストレスに対抗しようと心身が緊張します。状態としては誰かと真剣勝負の喧嘩をしているのと同じ状態になります。血糖値や血圧は上がり、男性ホルモンやストロイドホルモン濃度も高くなります。また、脳もコルチゾールにさらされるので論理的な思考が出来なくなると共に、さらされ続けると脳自体がダメージを負い、特に記憶力などが低下します。

 

喧嘩であれば決着がつけば終わるものの、ストレスの場合は原因が改善されない限り永遠にストレス状態が続きます。永遠に喧嘩をし続けているのと同じ状態なのです。このような状態を続けていて体が傷まないわけがありません。人間の体は夜になると副交感神経優位となり心身を休め修復する時間帯になります。しかし、ストレス状態が続いていると副交感神経優位とはならず、いつまでも交感神経が優位となってしまい、心身を休ませることが困難になります。

 

しかし、すぐには影響は出ない

このように心身に多大なるダメージを負っているにも関わらず、すぐには影響が出ないのが普通です。何故かというと、ストレス直後の体というのは、まだストレスの余韻が残っており、交感神経が高ぶっている状態が多いからです。交感神経刺激がある間というのは、体は適度な緊張状態となっているので、疲れやだるさ、病気の芽がまだ出てこないのです。

 

強いストレスの影響が半年後に出る

これは明確な理由がある訳ではありませんが、おおよそストレス状態がある程度なくなった半年後に影響が出やすいとされています。半年も経過すると交感神経の緊張はほぼなくなり、逆に副交感神経の亢進が出やすくなります。副交感神経とはリラックスさせる神経であり、体にとってはいいのですが、あまり亢進しすぎると体が緊張状態を維持することができなくなるので、だるさやめまい、不整脈、頭痛などの不快症状が出やすくなります。リラックスというと聞こえはいいですが、体というのは適度な緊張があって初めて機敏に動き日常を快適に過ごすことができるのです。年中、寝る前のようなけだるい状態では、仕事はおろか、友人と遊ぶこともままなりません。

強いストレスを受けた半年後というのは、ストレスを受けた影響により心身が疲労困憊となっていて、心身の緊張を維持することができない状態となってしまうのです。これにより様々な不快症状が引き起こされます。

 

具体的な病気

具体的には

うつ病

パニック障害

自律神経失調症

摂食障害

脳梗塞

心筋梗塞

狭心症

・過敏性大腸炎

クローン病

・下痢や便秘

・糖尿病

・高血圧

・肝機能障害

・喘息発作

・各種アレルギー疾患

などが引き起こされやすくなります。

 

回避に必要なこと

回避に必要なことは、ストレスがなくなったからといって無理をしないということです。具体的には

・飲酒

・喫煙

・ストイックすぎる運動

・生活習慣の乱れ

・睡眠不足

・バランスの悪い食生活

・再びのストレス

などに注意して、その後約2年間かけて体を戻すように心がけます。食事はバランスの良いものとして、規則正しい生活を送り、飲酒喫煙は慎みます。更に適度な運動を毎日行うことを習慣にします。特にストレッチは有効で、ストレスで硬直している筋肉や血管壁を柔軟にさせ、深刻な病の予防へと繋がります。