ガンホー株(3765)はなぜ冴えないのか

ガンホーとは

分からない人の為にご説明しますと、パズドラというスマホゲームを制作販売・管理してる会社をガンホーといいます。スマホゲーム業界ではかなり大きな会社の一つであり、株式市場においてもかなりの影響力がある大型株であるといえます。パズドラが流行するようになってから2年ほど経過しますが、未だその勢いは衰えず、スマホアプリの売上ランキングでは未だに一位となっています。

 

その株価が冴えない

その売り上げもいい、知名度も高いのにも関わらず、株価は低迷を続けています。現在2014年6月26日の終値が659円となっており、PERは12倍という数値となっています。通常これほど業績のいい銘柄であるのなら、PER15~20倍くらいの株価を付けていいように感じるが、低迷が続いています。

 

なぜ冴えないのか

なぜ冴えないのかというと、単純に「流行は去った」と市場関係者が見ているからだと思います。今でもパズドラの流行は続いていますが、一時期よりも売り上げは落ちており、市場から見れば「落ち目」であることに変わりはありません。いくら売り上げがアプリNO1であっても、落ち目の銘柄を買おうという人はそれほど多くないというのが現状です。もし買う人がいるのならば、それはデイトレードかスィングで一時的な上昇により利益を上げようと目論んでいる人であり、長期的に利益を上げようと考えている人はほぼ皆無なのではないでしょうか。

 

とはいっても今が底

とはいっても、ガンホー株は今が底値という見方が強くなっています。ここ一年は500円を底値として買われたり売られたりを繰り返しており、ガンホーの業績の良さと飽きられ具合の両方を天秤にかけたような値動きとなっています。よって、これ以上業績が下がれば株価も下落すると考えますが、アジアへの進出も始まってますし、これ以上下落するというのは考えずらいです。

 

上昇する起爆剤は?

起爆剤はパズドラが売れるのではなく、何か新しいアプリが爆発的に売れるということに尽きます。ガンホーのアプリをいくつかやってみたのですが、蹴り姫以外はあまりぱっとしないというのが私の意見です。パズドラがこれだけ売れていてキャッシュフローが潤沢であるのならば、爆発的に売れるソフトを開発しないというのは企業の怠慢であり、そのような事態が長引いているというのも株価を下げる要因になります。よって、ガンホーは企業の責任として企業の名前を再び投資家たちに認識してもらえるよう、新しいソフト作りに励むということが企業の責任となります。それが成功すると、ガンホーというネームバリュー、知名度、将来性により株価は爆発的に上昇すると思われます。

 

それまでは買いじゃない?

そうですね。先ほども言ったように、デイトレードやスィングによって一時的な報酬を上げるといった方あは別ですが、パズドラに売り上げを依存しているガンホーには何の魅力も感じません。経常利益、純利益の方も夏号の四季報では15年度予想でがくんと低下しています。財務状況が悪化しているということは、今まで以上に株価が上がりにくい状況であるということがいえますので、間違いなく買いではない株と結論付けることができます。

 

いつ買えばいいの?

それはパズドラ以外に収益を得られる何かが出現した時です。今一生懸命種をまいている時だと思いますが、今のところ「芽」と思われるような情報が発信されていません。この芽が出てそれが確実なものと判断出来た時が「買い」の時だと思われます。