自律神経と冷え性の関係性

冷え性を訴える女性は多い

女性に冷え性ですか?と質問すると、ほぼ100%の割合で冷え性ですという言葉が返ってきます。それほど、特に日本の女性は冷え性で悩んでいるといえます。最近では女性だけではなく男性でも冷え性で悩むという方が増えているようです。

 

なぜ冷え性が多いのか

なぜ冷え性が多いのでしょうか。その理由としてあるのが、皮膚にある温度感知センサーです。皮膚表面には外気温を感じとるセンサーが張り巡らされており、それを感じとり「暑い」「寒い」を感じ衣服を調節しているのです。

 

そのセンサーの割合が問題なのです。何と寒さを感じとるセンサーが9割で、暑さを感じとるセンサーが1割と、圧倒的に寒さを感じとるセンサーの数が多いのです。

 

なぜ寒さを感じとるセンサーが多いのか

何故かというと、人間の体は寒さに弱いからです。気候的にも暑いのはせいぜい35℃であり、それほど命に関わりませんが、寒い場合はマイナスの時もあり、即命に直結します。よって、寒さを敏感に感じ取り自らの体を守るために、皮膚に寒さを感じとるセンサーが多く配置されているのです。

 

センサーが敏感になる時がある

皮膚センサーを感じとり判断するのは脳の役目です。この脳が大事なのです。脳がストレスなどで敏感な状態だと、寒さを外気温以上に敏感に感じ取り冷えを感じやすくなりますが、逆に安定しているとそれほど冷えを感じにくいという特性があります。よって、自律神経が乱れ気味だと脳神経が常に高ぶっている状態となるので、寒さや冷えを強く感じるようになるのです。

 

日本人は繊細

日本人は情緒を安定させる「セロトニン」という脳内神経伝達物質の分泌が少ないといわれています。よって、ストレスにも弱く自律神経を乱しやすいといわれていて、事実研究からもデータとして出ています。これにより、日本人は冷えを自覚しやすいといわれているのです。そしてその傾向は男女同じなのですが、男性は男性ホルモンの働きによって体が温まりやすいので、あまり冷えを感じないという傾向にあるので、男性の冷え性があまり多くないのです。