やっとゲーム関連銘柄が沸騰
先週末にゲーム関連株がそろそろ沸騰しそうだという記事を書きましたが、おくれること三日、やっとここにきてゲーム関連株が沸騰しました。ゲーム関連株を持っている方は「このまま下落するかも・・・」と戦々恐々としていたと思うのですが、やっと胸をなで下ろせる状況になったのではないでしょうか。
今日はゲーム関連株だけではなく、各種ニュース関連、決算関連の株価も軒並み高騰、ソディックやアスカネットという話題銘柄、ソフトバンク、コロプラなどの大型銘柄も沸騰しました。
日経平均として久しぶりに三ケタアップという結果に終わったので、今日はホクホク顔の方が多いのではと思います。
この好景気に釣られて明日から建設株、ITS関連株も沸騰してくれば、日本株の真の強さが見えてくるのではないでしょうか。
ところで皆さんはファンダメンタルズ分析を行う際に何を参考にしていますか?私はというとまずは四季報に記載されている数字を丹念に検証します。何を検証するのか具体的に説明すると、まずは業績です。売上5%以上、その他営業利益、経常利益、純利益各10%以上の伸びを、過去2年から現在、そして翌々年までしっかり伸びていることが条件です。
次に自己資本比率30%以上、そして利益余剰金が程よくあり、有利子負債が営業利益の15倍以内となるのが理想です。
三番目として指標です。ROEは10%前後以上、ROAは1%前後以上、PER、PBRはそれほど気にしませんが低すぎるもの高すぎるもの(PER50倍以上10倍以下、PBR10倍以上1倍以下)の場合は注視してその他項目をチェックします。特にROAには注意が必要で、継続して下がってきているようであれば、企業の状態が悪化してると捉えることができます。またPER・PBRが低い企業は下値が固く下げにくいという特長もあるということも頭に入れておきます。
最後に一番大事なのがキャッシュフローです。業績発表は数字でごまかせても、キャッシュフローの動きだけはごまかせないといわれています。営業キャッシュフローは余剰の現金を表わしていて、この数字がプラスであり年々増えていることが確認されれば、その会社は利益を上げ続けていると判断することができます。よって、この数字が年々増えていることが企業選びの際の絶対条件であるといえます。
次に投資キャッシュフローですが、これは設備投資など会社の設備や工場建設費などにかけた費用を指します。なので、会社が成長を続ける限りマイナスになるのが普通です。このマイナス分を営業キャッシュフローがまかなっていれば、その企業は堅実な投資活動をしているといえます。
最後に財務キャッシュフローですが、これは企業の支払いを表わしており、実際には投資などの際に銀行からキャッシュを借りると思うのですが(有利子負債)その負債を返済したり、配当などを支払ったりすると、その支払い分をマイナスで記載されます。よって通常はマイナスになります。プラスで記載されいる場合は逆に銀行などから借金をしているということになるので、その大きさが大きい場合は健全な財務状況ではないと判断できます。
このキャッシュフローを全体的に見て、投資キャッシュフローのマイナス分を営業キャッシュフローで賄えており、更に財務キャッシュフローがマイナスであれば、その企業の財務状況は健全と判断することが出来ます。
更に細かいところでは、会計発生高が正常かどうか(当期純利益+特別損失ー特別利益)-営業キャッシュフロー=会計発生高。この数字が大きいと、利益として計上してはならないものを沢山利益として計上しているということになります。
また、業績ダイジェストで判断することもできます。健全な会社では年々少しずつ棒グラフが伸びていますが、怪しい会社はジグザグで動きが激しく安定していないといいう特長があります。
貸借対照表では
・棚卸資産の額がふくらんでいないか
・繰り延べ税金資産はどのくらいあるか
・有形固定資産の額はいくらか、償却方法は定額か定率か
・のれん代の額は大きすぎないか
などに注目します。
損益計算書では
・営業利益の額が同業他社と比べて図抜けて高くないか
・特別利益、特別損益の額と項目数は多くないか
・法人税は40%前後になっているか
などを注視するようにします。
以上、私がファンダメンタル分析にてチェックする項目となります。
「参考書」
・決算書の暗号を見抜け:勝間和代
・会社四季報がもっとわかる株で儲けるための数字の読み方:井口秀昭
・株の公式:林則行
以上を今のところ参考にしてファンダメンタルを分析しています。多くの場合、四季報の情報や決算書を見て判断しています。よくニュースや決算報告によって飛びつきたくなる銘柄がありますが、ファンダメンタル分析を行い全く信用できないと判断した場合には、なるべく購入しないというようにしています。もちろん、それ以外に押し目買い、底値買い、平均線収斂による買い、順張り買いする時も同様です。