日立ハイテクの決算報告について

つい先ほど日立ハイテクロノジー(8036)の中間決算報告発表がなされました。会社予想17,200・コンセンサス予想19,800に対し、21,588という好決算発表となりました。会社予想達成に対しても57.3%とという達成率になっています。

 

全年同期との比較では、3.3倍という大幅な続伸を見せています。併せて通期予想も7.7%上方修正されています。とはいっも、通期予想から今回の中間決算を差し引いた下期決算では、前年比-34%というネガティブな予想も出ています。

 

とはいっても、これは単純に通期予想が控えめな会社予想となっているだけであり、本来の業績を反映しているとはいえません。このようなネガティブな情報が出るころは予め予想できるので、日立ハイテクにはもっと攻撃的な通期予想を出して欲しかったと思っています。

 

今回の業績発表は会社予想、コンセンサス予想を大幅に上回り、更に前年同期よりも大幅にアップしていることから良決算だと思われますが、一方で1Qの利益伸び率(会社予想より)よりも鈍化していることや、下期利益が前年比よりも落ち込むというネガティブ発表もなされていることから、手放しで良決算とはいいきれないという反面もあります。

 

以上のような決算報告を加味し、企業の先行き、現在の状況(タンクコンテナ拡販、無借金経営、半導体製造続伸)などで様々な有望因子があることから、今後株価が上昇していくことが考えられます。

 

PER16、38・PBR1、54という割安な点も有望視できます。チャートの方もやや弱いですが押し目から少し上げた地点となっており、個人的には3600円を超える新高値となることを期待しています。

 

と、このような分析をしていますが、株価というものはふたを開けてみないと分からないものです。素直に窓開けで上昇することが望ましいですが、もしかしたら一旦2900円くらいまで押し、そこから3600円まで上げる、又は投資家の落胆を買い下落に転じるというパターンも考えられます。

 

よって、2900円より下げた場合は一旦損きりとし、逆に2~3日で3400円を超えてきたような時は一旦利食い、その他はホールドという感じで取引して行こうと思っています。

 

明日は金曜日ということでちょっと地合いが悪いかなとも思っていますが健闘を期待しています。