認知症ロボットケア銘柄「富士ソフト」チェックする

ここまで上がるとさすがに「利益を確定したい」というのが人情というものです。それにより、一本調子で上がった翌日は必ず寄り天という日が続いています。このところ上昇していたジャスダック、マザーズも今日は利益確定売りに押されて下げました。

 

そんな中、昨日取り上げた老人ケア銘柄の中で面白い銘柄を見つけたのでご紹介します。

 

その銘柄とは「富士ソフト(9749)」です。富士ソフトはソフト開発の大手企業であり、主に家電や自動車向けの組み込みソフトやシステム開発をしています。更に

クラウドサービス

マイクロソフトソリューソン

・セキュリティー

・モバイルソリューソン

・映像配信、変換サービス

・流通系ソリューソン

・知能化技術ソリューソン

・病院系ソリューソン

・プロダクトサービス、アウトソーシング

・コミュニケーションロボット(高齢者向け施設に拡販、経産省開発補助事業に採択)

など、様々な事業を展開しています。

 

この中から私が注目したのが経産省補助事業に採択されたコミュニケーションロボット事業です。このロボットは主に認知症補助のために用いられるもので、自民党の公約でも謳われている認証ケアの範疇に入ると私は思います。これから広がりを見せるであろう分野であり、老人介護の側面からも注目されることは間違いありません。

 

その他クラウドサービスやソリューソンなどもこれから伸びるであろう分野であり、まず企業の先行きとしては買いだと判断することができます。

 

次にファンダメンタル分析ですが、業績としては経常利益にて13年度決算では前年度40%アップを果たしましたが、その後は一割前後のアップ率となっています。ちょっと伸び率としては物足りない感じはしますが、まあこんなもんでしょう。

 

通期では以上のような伸びを見せていますが、四半期決算では前年比7%のマイナスとなっており万全ではありませんが、このマイナスはロボット事業による教育費負担増や関連証券会社の投資利益減少が影響しているということで、主事業におけるマイナスではないということを考えるとそれほどネガティブな材料ではないということが分かります。

 

その他、キャッシュフローなども問題はなく、四季報では営業キャッシュフローが減少していますが、半期決算では前年よりも大幅に伸びており確実に成長していることが伺えます。

 

以上、ここまでの動きをみると2014年度決算はあまり勢いがなく、若干物足りなさを感じますが、来年度は自動車向け及び自社開発品に伸長が見込まれている他、認知症ケアロボットの躍進が見込まれており、業績の伸びが期待できます。

 

私自身としては、これらファンダメンタルよりも認知症ケアロボットというニュースにより株価が上がることを期待しています。介護事業でも認知症のケア問題は深刻な問題であり、ロボットがその責務を担うということに対して大いに期待しているという期待値も株価に盛り込まれることを予想しています。

 

PER:17

PBR:0.92

EPS:148

BPS:2778

ROE:5.5

ROA:3.1

自己資本比率:55%

有利子負債:23945

利益余剰金:41419

時価総額:857億

となっており、私は割安だと思います。過去5年のチャートをみると、多少上下はありますが、基本的には右肩上がりとなっています。注目されると一気に伸びるという特性を持っており、現在は押し目的なチャート形成となっています。これから介護関連の伸びにあわせて一気に上昇したらいいのになと思っています。

 

投資判断は買いであり、目標価格を来年12月までで4500円を目指したいと思います。(12月3日株価は2548円)早期に上昇して目標価格に達したら売却します。

 

保有銘柄

富士ソフト

・ケアサービス

・JPHD

・ニチリン

・ダイト

ダイソー

・高松機械

・フジコーポ

となります。リリースしたプレサンスと日本商業開発が大幅上昇で半泣きしてますが、「選定した銘柄は間違っていなかった」ということで納得しています。では。