株というのは人気投票的な要素が強い

先行きの不透明感からか、神経質な値動きが続いている日本株式市場です。何となくですが、マグマがすぐそこまで迫っており、もう少しで爆発しそうな勢いを感じます。恐らく欧州金融緩和が市場の予想以上の規模であり、ギリシャ選挙の結果によりですが、来週から一気に沸騰していくような気がします。

 

さて、そんな中本日は沸騰しやすい銘柄について考えてみました。株価というのは銘柄によって値段が異なります。最先端技術によって日本経済をけん引しているような銘柄や外食産業などは非常に株価が高く、逆に第一次産業や自動車製造関係、機械関係、陸運業、不動産業などは割安の水準となっています。

 

よって、株価を割安割高と判断する際にはこれらの要素を踏まえて考えなくてはならないということになります。最先端技術銘柄はPER100台というのがざらですが、だからといって割高と判断して切り捨てるのではなく、技術の質などを見極め判断する必要があります。

 

以上のことは私が別段記載しなくても誰しも知っていることだと思いますが、更に重要な指標があります。その指標とはタイトルにある人気です。人気がある銘柄として外食産業など流行っている店舗などは非常に人気があり割高と判断される銘柄が多くなっています。これら銘柄はその店が好きだからという人気があるのももちろんですが、業務形態が分かりやすく「理解しやすい」ということも買われる指標となっています。

 

この指標は「のれん」のようなもので株価を引き上げる要因となっています。我々一般投資家は株を買う際にその銘柄のビジネスモデル、将来性、同業他社との比較などを指標としていますが、理解しやすい銘柄というのはこれら指標についても非常に分かりやすいという利点があります。よって、株を購入する際にはこのような「のれん」的な影響も加味しないといけないということになります。

 

トレジャーファクトリーや幸楽苑ダイヤモンドダイニングなどは明らかに割高銘柄ですが、それでも猛烈な伸びを見せている背景としては以上のような目や頭で理解出来ないものがあるのだと思います。

 

まとめると、誰も注目していないバリュー銘柄を買うというのもアリですが、その場合「気付かれるまで待つ」という忍耐力を試されるということになります。よって私のように全く握力のない性格の持ち主には、のれん効果を持つ人気のある「地合いに合う直球ど真ん中銘柄」をトレードしていくという方法の方がいいと結論に至ります。

 

今であれば先ほど挙げた銘柄やブリジストンやヤマトHD、共立メンテ、ブロンコビリー、NSW、日本空港ビル、薬王堂、コメ兵などがそんな銘柄になるような気がします。

 

という考えがまとまったことから、沸騰を我慢することが出来なった

・ローランド

・ブイキューブ

を狼売し、企業のビジネスモデルや将来性、同業他社との比較を加味し、割安であると判断した「王将フードサービス」を打診買いしました。というのは王将には以前より興味を持っており、先週近くにオープンした店に食べに行ったのです。昼の2時頃に行ったにも拘らずかなりの行列でにぎわっており人気の程が伺えました。店内も明るく清潔感があり、店員の接客マナーも申し分ありません。メニューも豊富で目を楽しませてくれました。

 

実際出てきたラーメンセットを食べた感想としては、「まあまあかな。★三つ(五個が満点)」という程度だったものの、チェーン店ということを考えると及第点なのかなと思います。欲を言えばもっと油の質を良くして味の向上を追求して欲しいのですが、それは出てくるスピードを速くして回転率を上げるということを天秤にかけるとしょうがないのかなと思います。

 

以上を踏まえ、幸楽苑や回転すしなど他の外食店が流行っていて株価が高騰していることを考えると、関東進出などの事業計画を踏まえて考えると、確実にこの企業は伸びると断言出来ます。

 

業績としては14年→15年と足踏み傾向にありますが、材料を国産に変えたことによる採算の悪化が原因であり、それが値上げによって後半に回復することが予想できるので直近決算により株価が足踏みしていることを押し目と判断することができます。更に国産材料に切り替えたことも、逆に客の安心感を得るということに繋がっているのでポジティブに捉えられると思っています。

 

更に、この企業は優待や配当が非常に充実しており、利益を株主に還元していくという旨の発表もなされているという点にも好感が持てます。社長メッセージにも好感が持てる(顔はいまいち)ということもあることや、出店計画なども無理なく確かなものであることも買い材料です。

 

最後に、今回のテーマでもある「人気」については何度も芸能人が取り上げているチェーン店であることから認知度は抜群であり、のれん的要素を加味するとPER50くらいまでは行くのでは?と考えています。(現在PER20・PBR2)