東和薬品、四季報にて16年度経常利益減額により売られる

いや~日経強し!SQだというのに、なんと前日比+263円という連日の沸騰により取引を終えました。株価というのは新高値を付けた途端沸騰することがありますが、正に今がその時のような感じでしょうか。

 

そんな中、昨日仕込んでおいた東和薬品ですが、順当ならば本日押し目を抜けて上げていくはずだったのですが、本日発売された四季報により売り圧力の方が強く反落しました。

 

どのような売り材料があったのかというと、来年度予想(16年度)の経常利益、純利益が15年度予想よりも下回っていたからになります。売り上げ、営業利益共に15年度よりも16年度の方が大幅に上回っているのにも関わらず、経常、純利益が下がっている。これだけの材料で売られてしまいました。(勝手な予想ですみません。他の材料もあるかもしれません)

 

ではなぜ16年度経常、純利益が下がったのでしょうか。これは四季報にも明記してある通り、15年度は結果としてデリバティブ(為替差益)が生じたことにより利益が増大し、今からの年度16年度はデリバティブを経常利益、純利益には盛り込まないとしているからです。

 

なぜこのような会社予想を出しているのかというと、おそらく決算をバカ正直にし信頼を得ることと、為替が不安定でどう転ぶか分からないから、上方修正した方が株価が上がりやすいからという感じでしょうか。これは素人の私には解りかねますが、分からない利益計上はしないという会社の姿勢には好感が持てます。

 

しかし、実際の市場はドライです。ちょっとでもネガティブな情報が出れば株価は下げます。実際にはアメリカの金利上昇により円安が進みデリバティブによる利益が増えることが予想できますが、四季報予想では「来年利益が下がる」という予想が出ていることにより株価が一時的に売られることもあるということを頭に入れておかなくてはなりません。

 

よって、ここで一時売却し落ち着いたら買い戻してもいいですし、単にデリバティブによる数字だけの下げであり、業績は絶好調であるという自信があることや、相場もそれに追随すると確信を持っていればホールドすればいいのです。

 

私自身は東和薬品の業績については絶対の自信をもっているのでホールドしたいのは山々ですが、短期的なスイングトレードで利を得たいと思っているので、月曜日大きく下げるようなら一旦手放し、その後押し目で拾うといったようなやり方で行こうと思ってます。いずれにしても臨機応変、その時の地合いや他の銘柄との兼ね合いを見ながらトレードしていくつもりです。

 

大崎電気も素晴らしい銘柄で今後スマートメーターの需要増で上げることが予想されますが、子会社の業績が悪いことや東電銘柄ということ、単に注目度が低いことなどが懸念材料としてあり株価が低迷しています。よって一旦手放しましたが、地合いをみながら監視を続け、注目度が高まった頃合いを見計らって買い戻してみようと思ってます。