今度こそTPP関連銘柄が物色されるか?

ちょっとした材料や投機家が好みそうな銘柄が軒並み沸騰するというバブリーな相場が続いている日本株式市場です。

 

ツイッタ-などを見ていると、ベテランの投機家にとってはかなりイージーな相場環境であり、勝ち越している方が圧倒的に多いというのがみてとれます。

 

そんな相場環境の中、次に注目されそうなテーマがTPPだという見方がされています。とはいってもTPPは何度も暗礁に乗り上げており、投資家達にとってはいまいち乗るのを躊躇してしまうという傾向もあります。

 

しかし、今回は主導をとるアメリカの議会を通過したということもあり、来月の12か国協議へ向けて大きな進展になるとの見方がされています。

 

大きな岩が動いたことにより、今後はスピーディに物事が運ぶという見方がされていることから、株価への反映も今までのものとは違う装いになると思われます。

 

TPPに関しては色々といわれていますが、私は日本にとって輸出、輸入共にプラスになると思っています。輸出に関しては関税がかからなくなるということで、より出来のいい安全な日本産のものは需要が増すと思います。輸入に関しては材料が関税なしで入ってくるので内需株に多大なる恩恵があります。

 

いいことばかりではなくデメリットも当然あります。外国から安価なものが大量に入ってくることにより国内で生産している農家や技術関係なく大量生産できるような製品、薬などを取り扱う企業は辛くなります。

 

そして何より懸念されるのが円高・デフレに関してです。円高・デフレが進行するとそれまで好調だった株価や輸出産業が打撃を受けるだけではなく、日銀の物価目標達成も難しくなり社会全体の景気悪化懸念が台頭してくることになります。株を売り円を買うという投資家も出てくることが懸念させることから、経済全体が不安定になることが予想されています。

 

以上のように、メリットデメリットがあり、実際にスタートしてみないとどう転ぶか分からない状況ですが、その都度器用に状況判断をしていくことで個人の財産は守ることができると思います。

 

後は日本の技術を信じメリットの方が強くなることを祈り邁進するのみです。