協立情報通信の沸騰は本物か
ギリシャ問題による続落、そしてその後の沸騰、そしてその後の相場調整となっている昨日今日です。
相場というものはシーソーのようなもので、決して一本調子で上げ続けるというのではなく、途中途中調整というガス抜きを挟みながら上げていくのを常とします。今日は金曜日という地合いもあり利食いによる下げが下げを呼んだといった感じでしょうか。
そんな中、このところ沸騰している「協立情報通信」に注目してみました。マイナンバー関連で最近急に注目されている銘柄で、主にOBCやNECのソフトを使い顧客にシステムソフトを売り込んでいます。とはいっても、システムソフト売り込みは主ではなく、事業の7割を占めているのはモバイル事業で主にドコモ販売店の経営、企業への売り込みを主としています。
なぜ注目されたかというと、証券会社がマイナンバーテーマ株で当社を紹介したからであり、主に勢いのあるOBCを取り扱っていることから沸騰したと思われます。
業績の方はそこそこであり、経常利益で年10%程度の伸びをみせており、来期もそのくらいの予想が出ています。とはいっても、かなりばらつきがあり、順調に業績を伸ばしているとはいいずらい感じとなっています。これはモバイル事業のバラつきを意味しており、ドコモが売れている時は順調だが、売れてない時はダメといったことを象徴しているといえます。
今後はモバイルよりもソリューション事業の方が割合的に増えていくと思われることから、少しずつ業績も安定していくと思われます。IR資料でもマイナンバー需要を取り込みソリューション事業を拡大していくという旨の説明もなされており、1Qにて前年よりも50%の伸びをみせていることから、通期で情報修正するのは必至であると考えています。
以上のことから、現在の株価ではまだ割安だと考え、PER25倍の3700円くらいまでは買われるであろうと思っています。