アコム無双は続くのか

ギリシャ不安による株価暴落から一転沸騰、そして現在は再び下落。正にイナゴ銘柄のような値動きとなっている日経平均株価です。

 

全てはギリシャと中国の経済不安ですが、もちろんそれだけではなくダウが利上げ観測もしくは自国の経済が芳しくないことによる下降を続けていることも大きな要因となっています。

 

現在は日経、ダウ共に先物が上がっている為に目先は上げるだろうと思いますが、中期的にはあまり明るい材料はないといえるでしょう。アメリカのハイテク関連株の業績がいまいち、原油価格も再び下落、金の価格も下落・・・。何となく世界全体的にものの需要が停滞しだぶついている感じがします。これも元を辿れば中国経済の停滞が原因かな?金の下落は間違いなく中国が原因でしょう。

 

と、ここまでは悲観的ですが日本経済は総じて業績良好で楽観視できます。しかし、株価の大半はファンドや外国人投資家であり、日本以外の国の株価が下がれば、そちらの損失を穴埋めするために日本株を売ります。売られれば下がり、その下げが更なる下げを生むといった形で軟調になって行きます。

 

市況の話が長くなりましたが、日本株で無双を続けているのがアコム(8572)です。今年6月頭に物色が始まりその時の株価が400円、現在は7月末約2か月で株価573円まで買われています。約43%上昇という沸騰となっています。

 

少し前まで不人気だったその他金融業ですが、それも利息返済によって業績が不安定だったことによります。それがいよいよ今季は返済請求が消滅し業績が一転するという会社予想が出たことから一気に買いが進んでいるという形となっています。

 

四季報予想のEPSでも15年度は8.2円なのに対し、今年度は32.6円と4倍弱まで増えています。

 

ということで買い!といいたくなりますが、それは今日までのことで明日決算が控えていることから、1Q決算の内容を吟味してから買わなくてはなりません。1Q決算で重要なのが通期予想の最低25%は超えてくること。そうなれば必然的に前年度よりも大幅に業績アップになるのでポジティブな発表になるかと思います。

 

とはいっても、材料出尽くしで下げることも十分に考えられるので、決算持越しは危険です。ある程度期間を置いて買い直すあるいは新規参加するなどの姿勢が必要です。

 

まとめると、地合いや板、歩み値、短信の中身などを吟味しながら最初は打診買いし、チャートの上げを確認してから枚数を増やしていくというやり方がベストなのではないでしょうか。