ニプロの快進撃が止まらない

お盆明けの閑散相場となっている日本株式市場です。日経、ジャスダックはそれなりに上げていますが、マザーズだけは軟調です。

 

そんな中ニプロが値を飛ばしています。7月前半に1200円で底を打ったのを契機に、本日は3.14%の上げ1478円で取引を終えています。約一か月半で23%上昇をみせています。

 

決算こそよかったですが、それほど株価が暴発するほどのものではなかったということは、業績がいよいよ株価に反映され始め上げてきているという風に捉えられ、しかもそれは初動であるといえそうです。

 

これは経常利益を見て言えることですが、2012年度の数字が「11,983」で今年度予想が「22,500」です。(87%の伸び)

 

自己資本では2013年度は「119,973」なのに対し、2015年度は「167,659」(39.75%の伸び)といずれも大きく飛躍しています。

 

株価の方は2012年から200%の伸び、2013年度から64%の伸びとなっています。この伸び率だけをみると「十分じゃない」といえるかもしれませんが、現在PERが18.5倍。PBRが1.49倍ということと、企業の将来性を考えるとまだまだこの株価は業績と将来性を加味しているものではないといえます。

 

将来性としては当社が一番の売り上げを誇っている医療機器に注目したいと思います。ニプロは主に人工腎臓や人工心臓、血管カテーテル、検査機器などを得意としていますが、これら全てが「糖尿病」をターゲットにしていることに先見の明があると私は思います。

 

今や4人に1人が糖尿病にかかる時代です。表現はちょっと・・・ですが、正に飛ぶ鳥を落とす勢いといってもいい分野です。飽食とストレス、運動不足とくれば増えるのは糖尿病です。これに対し国もメタボリックシンドロームという言葉を作り対策に躍起になっていますが効果の方はある程度上がってきているものの、糖尿病に関しては増え続けているという状況となっています。

 

ここまで書くとニプロは間違いなく躍進するといえそうですが、

・扶桑薬品

旭化成

東レ

・日機装

など、他にも糖尿病関連の銘柄はあります。しかし、ニプロはこの中でも群を抜く好業績を上げてきており、ジャネリック品を始めとする医薬などの伸びも下支えしていることもあり、様々なメリットデメリットを加味して考えると、他の銘柄よりも買いだという結論に至ります。

 

以上、他にも書きたいことは五万とありますが、ニプロを長期ホールド銘柄として大事にしていきたいと思います。