決算時期の投資法に悩む

いよいよ中間決算の過渡期を迎えようとしています。これまでは自動運転などのテーマ株や新規IPOのappbankなどが物色されていましたが、決算時期となり好決算銘柄が物色されるという展開に変わってきています。

 

面白いもので、投資家の絶対数が決まっているからなのか、注目される銘柄というのは常に一定数となっており、その時々に買われる銘柄数は常に一定であるというマーケットの法則があります。よって、いくら好業績であっても、その時に注目されなければ全く買われることはなく、逆に業績が悪くても注目されているカテゴリーに入っている銘柄は買われるということがおき、そして、その後他のテーマに注目が移るとぱったりと買われなくなるという循環をするというのが常となっています。

 

そんな循環物色を意識しつつ決算時期に臨むのですが、決算発表によって買われる売られるは紙一重です。いくら中間決算にて好業績を発表しても、通期が据え置きであればスクロールのように売られますし、逆に実績がいまいちでも通期大幅増益発表があれば買われます。また、それまでのチャートも大事になります。すでに上方修正などを発表又は思惑によって決算までに上昇している銘柄というのは、決算発表と共に売られる傾向にあり、逆に全く無視されていて買われていない銘柄はちょっとした好決算でも買われるという傾向にあります。これらはファンドや個人仕手筋などがある程度株価を操縦していると思われますが、弱小個人投資家としてはこのような仕手の思惑を掴み投資することが望まれます。一つの指標ですが、決算前に空売りが大量に仕込まれている銘柄や、決算後に決まって売られる銘柄などは注意した方がいいでしょう。

 

上がってくれるという確信が持てるのは「サプライズ」がある銘柄ですね。マイナス予想だった業績が一転プラスに転じたり、予想を上回る上方修正+自社株買いor増配、子会社売却、提携などがある場合です。しかしこれらは掴みづらい情報であるが故にサプライズになるのであり、一般投資家には分かり得ない情報でもあります。

 

このような銘柄をチョイスすることは不可能に近いですが、見抜く方法としてあるのが

・その時の社会情勢(直近ではインバウンドや円安など)

・企業提携、買収後の決算(買収会社分が増収になるため)

四季報の情報(全て鵜呑みにするのも危険ですが)

・控えめな業績予想を出す会社(控えめに出すために上方修正になることが多い)

 

更に、チャートでは収斂といって5日、25日、50日移動平均線が収斂し、株価がヨコヨコに推移していることが多いとされています。一般的にチャートがヨコヨコに推移している時というのは売り買いが拮抗しており、その後チャートが上昇又は下降に動き前兆とされており、トレンドが上の時は上昇に転じることが多いことから、業績及び地合いが良好であれば決算前に買い上放たれるのを待つという投資法が功を奏することが多いのではないでしょうか。

 

しかし、このような決算前の投資はリスクが多いことから、慎重な投資家の間では決算発表時に好決算+行く末が明るいと判断された銘柄を発表後に買った方が勝率が断然に高いということもいわれています。よって、少額でも確実に勝てる決算後投資法の方がいいのかもしれませんね。と分かっていても男というのはギャンブル的な決算前投資法を選びたがるんですけどね~。