MDVのカルテコサービスについて

MDV(メディカル・データ・ビジョン)(3902)に注目が集まってます。何故に注目が集まっているかというと、これは私の個人的な判断ですが、患者と医師が保管している簡易カルテの情報を共有できるシステム「カルテコ」という画期的なサービスを広めようとしているからです。

 

その他、医療データを、病院、各種医療機関、医療保険組合、製薬会社などに供給及びフィードバックするシステムや、一般の方に公開するなどのサービスを行っています。パッと見エムスリーなどと似ているのかな?とも思いますが、カルテコという簡易カルテ共有システムがあることによって全く違うものに見えてきます。

 

これまで患者は病院にかかると、その場だけ口頭で病名や治療法を告げられ、投薬や手術といった治療を受け、その後、どのような病名治療法だったのかを確認する術がありませんでした。よって、治療のほとんどを病院に委ねるという形になっていることや、既往病なども把握できていない状況となっており、新たな病院に罹ることや、自分で病気を予防していくことなどに関して積極的になれないという問題がありました。

 

カルテコはそのような問題を改善するたたき台となる画期的なシステムだと思います。もちろん、病院の開示するという意志がないとこのサービスを受けられないために、今後どのような広がりをみせるか未知数ですが、期待を込めて投資する方も多いのではないでしょうか。

 

今は医療分業というような体制となっており、他の科及び他の病院に罹る際に既往病などが分かれば誤治療などを未然に防ぐことや、患者自身の体質を事前に把握するという大きなメリットがカルテコにはあります。このようなメリットがあることから、厚労省なども積極的に医療情報の開示を進めていくことが予想できますので、そのような意味でも業績の先行きに期待感が持てます。