内需と海運が盛り返す

日経がようやく逆転の兆しを見せています。がしかし、実際にはユニクロの決算でも反映されているように、これから輸入銘柄の悪決算が次々と発表されることになりそうなので、心して相場に挑まないといつのまにか退場ということにならないとも限りません。

 

そんな危うい相場ですが、バイオ関連や翻訳関係、医療関連、VRミドルウェアなどの個別テーマが断続的に買われており、更に輸入関連とは真逆に好業績を発表している内需銘柄(ビックカメラやドラック関係)が買われるという展開をみせています。更に、長らく放置されてきた海運業もバルチック指数の改善によってジワジワと上昇をみせています。

 

特に内需運輸業に関してはくじらの断続的な買いが続くと思われるので、恐らくドラック関係や食品関係などが見直されてくるのではと思っています。更に、このところ飽きられて放置されてきたジェネリック医薬品関係銘柄も、更なる医療費削減に国を挙げて動き出しているという現状があることから、そろそろ大幅自社株買いを発表した日医工を筆頭に買われていくことが予想されます。

 

最近はコンピュータによって売買されるアルゴシステムにせいでボラリリティーが激しくなっています。一旦大きく下げたら全てがそれに追随して下げが加速するというような様相を呈しますので、下落相場に転じたかなと思ったら細かく売買してその都度臨機応変に対応するという姿勢が望まれます。

 

終値で判断し、3日連続陰線又は一日で3%以上日経平均が下げるようなことがあれば一旦逃げて様子をみるなどの癖をつけておくことが望まれます。それ以外であればそれほどビビらずに放置で様子を見るようにします。

 

これは確実ではありませんが、米景気が落ち込まなければ、選挙やオリンピックを控えた日本株式市場は、大きなセリクラなどによって1万円まで下げるということはないような気がします。米が利上げを行いダウが暴落すれば追随して1万円まで売られることもあるでしょうが。