これからのキーワードは新型コロナによる「死亡者数」と「感染者数」
日本株式市場は新型コロナウイルスの広がりによって軟調な地合いが続いています。日本人感染者が見つかり株価が下がり始め、今週に入ってからその下げ幅が加速しました。しかし、そろそろ総悲観状態になりつつあるので、リバウンドがありそうな予感もしています。そのリバウンドを虎視眈々と狙っている短期投機家の荒い息遣いが聞こえてきそうです。
反発はいつになるのか?
反発は恐らく明日か明後日に感染者数が数人程度となり、更に今現在感染している人の周囲で出ている状態であれば買いが売りを上回る日が来ると思います。その時に売りを巻き込むほど急激で力のある上げであれば爆発的に上がることが想像されますが、やはりマインド的には「下」、地合い的にも「下」なので、何か大きなインパクトがない限り、また下げチャートに転換していくでしょう。
キーワードは「死亡者数」と「感染者数」
一つ地合いを決めていくキーワードになるのが死亡者数と感染者数です。まず死亡者数ですが、まだ国内で感染して死亡したのは1人だけです。持病があり高齢者だったということもありそれほそ悲観的な状況ではありませんが、これが持病がなく若い人であれば人々に衝撃を与えるので相場もあれると思います。また、大量の人が亡くなるということになると一気に総崩れがいやおうなしに起こるでしょう。
次に感染者数です。まだ人々が耐えられる「想像の範囲内」の感染者数ですが、これが一気に100人超の集団感染が発表されるなど、パンデミック状態ともとれるような報道がなされると確実に株価は暴落します。政府が管理体制を整えたということなので、集団感染が報告されることは十分に考えられるのでリスク管理しておいた方がいいといえます。
最も怖いのはアメリカ
株価暴落で最も怖いのはアメリカでの集団感染です。
インフルエンザと報道されているのが、実は新型コロナウイルスだったならそれこそ世界中はパニックに陥ります。株価はリーマンショック急に暴落するでしょう。アメリカと中国経済が風邪をひけば全世界が風邪を引くことになります。
そして一番怖いのは中国の報道操作
最も怖いと書きましたが、自分はここはそれほど心配ないのかな?と思っています。中国が実は報道を操作していて、新型コロナウイルスの致死率はもっと高い可能性があります。もし仮に5%以上の致死率であるならば世界中を混乱に陥れるということになります。
が、今の日本での感染者を見ていると、概ね中国が発表している致死率と同じくらいなのかなという見方をしています。よって最も怖いと書きましたが、情報操作していれば怖いですが、恐らく大丈夫なので心配しなくていい案件だといえます。
最後に今後の株価はどうなっていくのか
一切分かりません。何故かというと過去の判例がないから。過去にはSARSなどの感染症や鳥インフルエンザ、MERSなどが世界的に流行したことがありましたが、日本とアメリカは無風でした。感染地域の株価は暴落しましたが、今回のように経済封鎖というような神経質な状況にならなかったので、経済への影響も限定的でした。よって予想できないというのが答えになります。
これは予想ですが、今の中国の状況を見ているとあと1~2か月の間に急激に感染者数及び死者数が減少し、3~4か月後にはほぼ封じ込めるような感じがします。
日本もプチパンデミック状態になったと想定すると、今の中国の状況になるのは1か月後、よって封じ込めは今から5か月後程度になると予想できます。
もちろん、株価は封じ込められてから好転するのではなく、状況に見通しがつけば買いが優勢になります。よって、これから1か月ほどは軟調な地合いが続くと思いますが、その後は一気に解放されて買いが先行するのでは?と読むことができます。
とはいっても、これは最善の予想であり、もし日本国内でパンデミックが起こってしまい経済閉鎖という状況が作り出されてしまった場合には、リーマンショック級の暴落及び各企業の業績悪化の嵐となり、余剰金の不足による大恐慌が起きる可能性もあります。
このように色々な視点で動向を見守って判断していくということが大事になります。