色による効果がスゴイ

色に脳に影響を与える

私たちが普段何気なく見ているものには「色」がついています。それら色を見ることによって、脳は様々な刺激を受けて、それにより感情が変化しています。よく、夕日を見ていると気持ちが落ち着く気がしたり、海を眺めているだけでストレスがす~っと溶けていくのを感じることがありますが、これは雰囲気なども関係していますが、目から入ってきた「色」による効果が大きく関係してます。

 

どの色がどのような刺激を与えているのか

一般的には赤は人間の心を興奮させ、アドレナリンなど高揚させるホルモンの分泌が高まるとされています。事実、実験などでは赤い色のものを見ると、脳の興奮する部分の活動が増していたという結果も出ているようです。よって、何か大仕事をする時や興奮しなければならない時などに赤い色を用いると、効果を発揮してくれるようです。また、代謝を上げるという効果もあるので、ダイエットをしようと思っている方は利用してみる価値はあると思われます。

 

次に対照的な色として「青」をご紹介します。青は海や空の色がありますが、ストレスを軽減させ、興奮状態を緩和させるといった効果があります。海や空を眺めていると心が落ち着くのはこの効果によるものです。実際に青い色やマークが大好きな人が数多くいますが、そのような方々がなぜ青が好きなのかというと、心が落ち着くからというのが答えになります。

 

白や黒についてですが、白は清潔感や刺激が強い色になります。白い色を見ると、人はクリーンなイメージを持ち、同時に安心感も感じます。しかし、白という色は目や脳に与える刺激が強い色なので、部屋に多用しすぎると落ち着かない部屋となってしまいます。よって、精神的ストレスを感じやすい方や落ちつきたいという願望がある方は控えた方がいいでしょう。

次に黒ですが、黒は非常に落ち着いたオシャレな色であると共に、恐怖や不安を与える色でもあります。よって、黒い色はポイントとして使うようにして、あまり全てを黒一色で染めてしまうということはしない方がいいでしょう。あまり黒を用いすぎると精神的に暗くなってしまいます。

 

その他、黄色やオレンジといった暖色系の色は見るものに元気を与えます。緑やエンジなどは落ち着きを、シルバーは無機質なイメージをゴールドは豪華さやお金を見るものに与えます。

 

どのように使いこなせばいいのか

以上の色をどのように使いこなせばいいのでしょう。基本的には住居や車、常に持っていて目に入るものは脳に対して刺激になるような色は避け、なるべく心を落ち着けるようなカラーをチョイスするようにします。何故かというと、目から入ってくる刺激が強すぎると、人間というのはそれを避ける傾向にあるからです。あまり刺激が強すぎると、その色のテンションである気持ちが高ぶりがある時はいいのですが、普段生活している時はどちらかというと気分は普通以下の時が多いので、色と脳の状態との間にギャップが生じるので避けてしまうのです。

 

よって、普段一番多いであろうテンションと合っているカラーを選択する必要があるのです。普段のテンションと合っている色を選ぶと、脳が嫌がらないので嫌になることがありません。具体的にどのようなカラーがいいのかというと、気分が落ち着くグレーやオフホワイト、茶系、グリーン系、ブルー系などの色を用いるようにします。更に全て身の回りを同一の色としてしまうと、脳は違和感を覚えます。何故かというと、自然界は沢山の色が混ざり合っているというのが普通だからです。その状態が普通と認識しているので、全て同一の色で統一された空間にいると違和感を覚えて落ち着かなくなってしまうのです。よって、部屋などの配色を考える時はなるべく沢山の色を用いて違和感を脳に与えないような配慮が必要です。