飲酒と腸内環境の関連性
腸内環境って?
よく腸内環境という文字を見聞きします。腸の中というのは体の中で唯一細菌が沢山住みついている場所です。最近の種類としては、体にいいとされるビフィズス菌などの他に、よくないとされる悪玉菌、どちらにもなり得る日和見菌などが生息しています。
これら細菌のどの種類が沢山いるかによって、腸の中の環境の良し悪しが大きく変わり、それにより人体の健康状態が大きく変わってきます。
なぜ人体に影響するの?
なぜ影響するのかといいますと、腸内に悪玉菌が沢山増えてしまうと、その悪玉菌が腸内に炎症を引き起こすということや、腸壁を通り越して血液中に混ざり免疫を活性化してしまうことや、血管や臓器に住み着き機能を低下させるという悪影響を与えます。
更に、腸内では飲食物の分解吸収、ビタミンの生成などが行われており、環境が悪い状態だとそれらの働きが滞り様々な悪影響を及ぼすのです。
具体的な症状は?
腸内環境が悪化していると、体の栄養状態が悪くなったり、毒性物質が蔓延する、免疫反応が強くなるなどの症状が出ます。栄養状態が悪くなると疲れやすくなったり、肌荒れ、抜け毛がひどくなるなどの症状が出やすくなり、毒性物質の蔓延があれば、顔色の悪化、肌荒れ、物忘れがひどくなる、尿や便の臭いがきついなど、免疫反応が強くなる時には、各種アレルギー反応が起きやすくなります。
腸内環境と飲酒の関連性
以上の腸内環境と飲酒の関連性が指摘されています。飲酒といっても適度な飲酒であれば問題ありませんが、毎日大量の飲酒を続けていると、腸内に悪玉菌が増殖し、その悪玉菌が大量に血液中に移行するということが分かっています。
人間の腸というのはよく出来ていて、肝臓で処理しきれないアルコールが入ってくると、腸からの吸収をやめて下痢として外に出すという働きを自動的に行うように出来ています。よって、アルコールをよく飲む方というのは下痢をしやすくなります。下痢をさせるということは腸内の環境を急激に悪化させてしまいます。
更にアルコールを摂取すると肝臓の働きがアルコールの分解だけになってしまうので、胆汁の排出などが悪くなります。また、膵臓の働きも低下することや、胃の粘膜が傷つき機能が低下するということも分かっています。これらにより、食べたものがきちんと消化されないで腸へ送られることによっても、腸内環境が悪化します。