コンセンサスに届かなかったというだけで売り込まれたマツダ

昨日の爆あげの調整でしょうか。小幅安となった日本株式市場です。特に材料がなくダウが小幅に下げたのを右へならえした感じでしょうか。これといった意志を感じない値動きとなりました。

 

そんな中、今日はマツダの値動きを見ていました。先日ちょっとトレードしたこともあり、欧州関連銘柄ということで買ったつもりで昨日から値動きを見ていました。

 

昨日は欧州危機が一段落?ということでダウが落ち着きを取り戻しつつあるというネタが出回ったためかはたまた決算期待か分かりませんが、一時6%上げまで株価が上昇しました。

 

そしてその後決算発表があったのですが、3Q決算が市場予想コンセンサスに僅か届かず。そして通期予想も売上だけ上方修正されたものの、利益の方は据え置き。3Q決算は前年度3Qよりも下回りました。

 

とはいっても、3Qまで通しの業績は上々であり、通期予想も会社予想を達成することは濃厚です。14年度経常利益が140,651で15年度予想が223,000と58%アップの予想となっています。

 

株価を見てみると14年3月に2400円だったのに対し、現在同じく2400円。つまり業績が58%アップしているのにも関わらず株価は全く変動していないということになります。

 

マツダの株価がさえない原因として

・欧州不安

・ユーロ安、ルーブル安による打撃

・コンセンサスに届かなかったこと

・前期3Qと比べ今季3Qが若干下がったこと

 

欧州不安、ユーロ安、ルーブル安に関しては引き続き懸念材料としてあります。とはいっても原油安には歯止めがかかっている状態であり一段落する見通しが付いています。欧州不安に関してはまずギリシャが離脱するということは現実的ではないような気がします。よって解決に向かうというのが大方の予想です。以上により、ユーロ安、ルーブル安が少し懸念されるといったところです。

 

コンセンサスに届かなかったということに関しては、先ほどのユーロ、ルーブル安が予想に織り込まれていたのかどうかが争点です。もし織り込まれていないのならば予想が間違っているのだし、折り込まれているのならマツダの業績不振が原因になります。この辺を選さしないと判断出来ません。

 

前期3Qより悪かったことですが、前期は消費税の駆け込み需要があったことを忘れてはなりません。よってネガティブ視する必要はありません。

 

まとめると、マツダは現在新しい車種の入れ替えをしており、それにより来季は今より売り上げ続伸が予想されています。よって、目の前の数字だけを考えると売りという判断になることも考えられるが(ファンドなどがコンセンサスに届かなかったことを理由に機械的な売りを出すので)、中長期的な目線で考えると持っておいて損はない銘柄だと思います。

 

マツダが推進するスカイアクティブ技術は素晴らしい技術であり、誤差のない均一化されている個々のパーツにより故障の少ない車と、無駄をなくすという考え方によるエコ貢献効果が技術改革によって更に高められている。それによりCO2排出量は飛躍的に減少してきており、特に電気自動車や燃料自動車を使わなくてもいいのでは?という錯覚さえ覚えてしまう。

 

理想は電機や水素を利用してエコや環境に100%影響を与えない車だが、最大限影響を与えないよう技術力を高め、エネルギーを上手に使いエコにも最大限貢献するというやり方もアリなのではないかと思う。

 

話を戻してマツダの株価についてですが、来季は3000~4000円の範囲に落ち着くのが正常な感じがします。