自民圧勝で大型補正予算や追加緩和憶測強まる
参院選が無事与党圧勝で終わり、何となくですがイギリスショックから立ち直ってきたかなという感じとなってきた日本株式市場です。
もちろん、このまま上げ続けるというのではなく、外部要因的にはマイナス要因が強く、更に円高が進行していることからトレンド的にはマイナスが続くと判断していますが、短期的にはタイトルにも書いたように、与党圧勝によって大型補正予算成立に向けた動きや、追加緩和思惑が先行することによって買いが先行すると思われます。
今日の動きを見ていると、日本国内だけではなく外国人投資家による買いもかなりあった、という見方がされていることから、明日以降も同様に買われて上げていくことが予想されます。
では、どのような銘柄が買われるのでしょうか。それは、今まで眠っていた各種大型株です。補正予算の思惑があるということで、建設株や不動産株が買われるのはもちろん、鉄鋼や証券、保険、輸送など幅広く買われることが予想されます。ただ、今回のように大きな資金が入ってきている時は、小型新興株は元気がなくなる傾向が強いので、短期的な売買を行う予定の方は、大型株や補正予算や追加緩和に絡む銘柄に資金を移して置くべきだと思います。
もちろん、アゲアゲ相場となれば、資金は循環していきますので、やがて大型が一服して新興銘柄が買われる時期も来るでしょう。要するに流れを読んで投資を行う必要があるということです。このような時はテーマを追っていると寄り天ばかりをつかんでしまい逆に損をすることになるので、全体的な流れを読みスイングトレードを心がけるようにすればいいのかなと思います。
これは私見ですが、
・不動産銘柄
・金融銘柄
・人工頭脳関連
・iot関連
・セキュリティー
辺りが幅広く買われるのではないかと思います。何故かというと安倍首相は経済活性の戦略として人工頭脳を前々からプッシュしており、それに関連してiotとセキュリティーも買われると思っているからです。不動産と金融は追加緩和と補正予算絡みで買いだと思います。
ともかく、強い銘柄をトレンドが変わるまでガチホすることが儲ける秘訣ですね。あっちこっち定まらず歩き回っていると三分の一も儲けられません。
雇用統計無事通過、後は選挙かどうなるかによる
以上のように、失業率は若干悪化したものの、農業以外の就業者数は市場の予想を大きく上回まり、更に平均時給も2,6%上回るという結果となりました。この結果をうけ、ダウ平均+250円・1.4%の上昇となりました。これにより、日経先物も+230円となり、更にドル円も現在100.53円と小幅ながら円安に推移しています。
日経株価が上昇する材料はそろったかのように見えますが、もう一つ参院選挙が明日10日行われるというイベントが残っています。
この結果次第では株価に悪影響を及ぼすことが懸念されるので注視しなければなりません。ではどのような結果がいいのでしょうか。
投資家によっては安倍政権の安定を望む方もいらっしゃるでしょうし、このところの経済足踏み及び株価の下落により与党には愛想を尽かし、野党へ期待している方もいるでしょう。
これは私見ですが、恐らく与党圧勝の方が株価が上昇すると予想します。何故かというと、今の野党には政権を任せる気にはなれないからです。更に、現在の経済停滞及び株価下落は中国の失速、ユーロ圏のゴタゴタ、アメリカの利上げ観測などの外部要因による影響が強く、国内の経済指標においては大企業においては収益が増していますし、就業者数も上昇しています。
しかし、トリクルダウン効果は先ほどの外部要因によって得られていませんので、中小企業や地方には恩恵が巡っていないという格差を生じているのも確かです。
が、今はまだ外部の混乱が収束していない時ですし、国会がねじれるのはデメリットでしかないと私は思います。
以上により今は素直に与党が圧勝することが株価の上昇に繋がるのではないかと思います。
余談ですが、投資家に注目されている銘柄としてファーマF(2929)があります。新規ガン治療薬への期待が高まっていますので、個人投資家及びファンドに人気が出ると思われます。
生体認証に物色の動き
日本株式市場冴えませんね。雇用統計を控え手控えムードなのは分かりますが、それにしても閑散相場であくびが出てきます。前回の雇用統計があまりいい数字ではなかったので様子見感が強い感じとなっています。
ここでアメリカまで崩れてしまい、利上げが消失するならまだしも、緩和に向くような動きがみられるムードになれば、世界恐慌に発展してしまう可能性もあります。
ということでトレンドとしてはボックス~下降とみていますが、生体認証に物色の動きがあります。DDSが静脈認証に加えて顏認証をプラスする二要素認証を発表したことにより買われています。
この材料に対しては以前よりあるものなのでさほどサプライズ感はなく、大陽線を形成することは考えにくいのですが、一つのマーケットとして生体認証が今後メジャーとなってくることが予想されるので、有機ELのようにそれなりに買われていくと予想しています。
現在、パソコンやタブレットを開く際には暗証番号のみとなっていますが、今後は生体認証がプラスされ、それに追随して
・PCやスマホから買い物をしてクレジットカード払いにする際
・銀行などでATMを使う際
・店舗でクレジットカードを使う際
・異国への出入国
・マイナンバー確認
・免許確認
などに使用され、例えば振り込め詐欺やネット詐欺などを未然に防ぐ目的になると思っています。
銘柄としては
・DDS(3782)
・キーウェア(3799)
・ジャパンシステム(9758)
・ユビテック(6662)
・トレイダーズ(8704)
・AMI(3773)
・テラプローブ(6627)
・OKI(6703)
・アドソル(3837)
・萩原(7467)
・NEC(6701)
・サクサ(6675)
・シーイーシー(9692)
・ダイコク(6430)
・KYCOM(9685)
・ユビキタス(3858)
台風の目になるのはDDSですが、割安好業績銘柄はキーウェア、シーイーシー、ジャパンシステム、アドソル、サクサ、KYCOMなどの方が私は注目しています。特にKYCOMとキーウェアは業績発表を期に大化けする可能性を秘めています。
100円切ったらどうなるんだろう
現在ドル円は100.25円、もうすぐにでも100円を切ろうとしています。今週は米の雇用統計を控えているというのもあり、どのように動いても安全な円を買おうという動きによるものだと思います。
実際には雇用統計の数字がよく利上げが行われる方向に予想されれば、ドルが買われて円が売られることが考えられますが、実際にはドルが強くなれば新興国通貨が弱くなり、回りまわって安全な円が買われるという思惑があるようです。
また、実際にはアメリカ経済も後退しており、アメリカは利上げではなく緩和に動くのでは?という見方もされており、そのような読みも円高に拍車をかけているようです。
以上のように、いずれにしても円が買われるという予想がされていることや、円高が進むことによって日本株が沈んでいくことも相まり、更に円高が進行するという悪循環も考えられます。
しかし、麻生さんも場合によっては躊躇なく介入するといっていますし、黒田総裁も追加の緩和を匂わせていることから、一筋縄にはいかないというのは間違いないです。
株価の方も割安銘柄が目立ってきており、内需株で割安に推移しているものを丁寧に拾って行けば、いつか花咲く時が来るじゃないですが、恐らくボックスで推移すると思われるので勝算は十分にあると思っています。
8月になると輸出銘柄の1Q決算が相次いで発表されることから、全体的に株価は軟調になることが予想されますが、それまでは何とかボックス相場で持ちこたえてもらいたいと思います。
明日もダウ次第ですが厳しい相場になることが予想されるので、小反転を待ちながら虎視眈々と狙っていきたいと思います。
日本動物高度医療センターに注目
現在は人間のみならず、動物医療の世界には高度医療の傾向が強くなっています。その先駆けとなっているのが日本高度医療センター(6039)です。
まだ歴史こそ浅いですが、提携している動物病院は日本全国にあり、その数は3000を超えています。
現在は川崎と名古屋に拠店があり、17年夏には東京の足立、秋には大阪に分院がオープンする予定です。
この流れは当然といえば当然であり、今となっては身内の人間が亡くなるよりもペットが亡くなった方が悲しいという話がある通り、ペットに高度医療を施す方が確実に増えることが予想されます。
現在株価は1690円、時価総額はたったの37.7億円、PER16.44、PBR3.96となっています。現在は内部保留を優先する方針で配当や優待は設置されていませんが、まだまだ発展途上というのがみてとれますので、株主はそれほど要求していないという現状があります。
基本的にはもっと施設や設備を充実させて、将来的には全世界に触手を伸ばして発展していってもらいたいと思っています。
時価総額的に超割安なので、今後ペット保険との提携やペット専門薬の開発、販売、ペット健康食品の開発や販売、その他、ペットにまつわるマーケットへの拡大にて認知度を拡大し、株主を集め株価を上げていくことが必要だと思います。
MDMの人口関節に興味津々
イギリスのEU離脱決定で1200円もの暴落をみせた日本株式市場ですが、そこから700円戻すという強い反発を見せています。ここからどのように動くか全く分かりませんが、何か大きな外部要因がない限り、ヨコヨコボックスで推移すると予想しています。
そんな中注目しているのが人工関節銘柄です。人工関節銘柄としては
・MDM
・ノーリツ鋼機
・帝人
以上3銘柄しかありません。これは競争力の乏しさを表わしており、この3銘柄に大きな勝機があることを物語っています。
この中で帝人に関しては人工関節が占める業績への割合が少ないことから、人工関節の普及を期待して買うということは意味をなさないので投資の対象から外れます。
次にノーリツ鋼機ですが、銘柄としてはPER11.97、PBR0,49と超割安で時価総額も292億と小型なので成長を見込み買いたくなるのですが、現在は先行投資を試みている最中で安定した業績を期待することができない局面であるという判断をしているので、長期投資ならいいのですが、半年以内に売買する予定なのであればちょっと不安な面も多いのでまだ投資次期ではないという判断により、様子見とさせて頂きます。
で、最後に残ったのがMDMです。MDMは好業績で割安、そして何より人工関節がメインの企業なので、その高齢化による普及の恩恵を全て受けられ、更に、人工関節の材料のほとんどを海外からの輸入に頼っているという状況により、円高の恩恵をモロに受けるという点も評価できます。
最近、日本特殊陶業が筆頭株主になったことから、日本特殊陶業の持つセラミック技術による新製品開発も行われていることから、新たな材料によって株価が刺激されることもあり得ます。
業績の方も14年3月期と比べて17年3月期は4倍弱まで伸びてきており、2025年問題を控え、益々高齢化が進むことから業績はうなぎ上りで上がって行くことが予想されます。
選挙公約で株価が動くシーズンがやってきました
イギリスショックからの立ち直りを見せている日本株式市場です。何となくですが15000円は絶対に死守するというような強い意志を感じます。
現在はイギリスショックなどから不安定な相場となっており、トレンドがどちらに動くかは皆目見当がつきません。日銀砲再出動やアメリカは利上げではなく緩和に動くという憶測、EUドミノ離脱、円高による企業の悪決算発表への警戒など、材料が後から湧いてくるので錯綜しているというのが現状のようです。
そんなよく分からない株式市場ですが、参院選挙が目前ということもあり、選挙公約にて動く銘柄が出てくる時期でもあります。
選挙公約はその後確実に政府によって改善がなされることから、大きなテーマとなり株式市場に影響を及ぼします。中でも注目されるのが、恐らく勝つであろう自民党の選挙公約です。
自民公約抜粋
・人工知能の成長
・正規・非正規格差是正
・高齢者雇用促進
・観光立国促進
・TPP実行
・農産物、環境エネルギー技術の輸出促進
・子育て、介護事業の活性、成長
・女性が働ける場所の提供
・待機児童低減
・保育士処遇改善
・幼児教育向上
・介護職基盤向上
・介護職処遇改善
・健康寿命延伸
・認知症対策強化
・奨学金制度の改善
・若者の雇用促進
・地方創生
・IOT利用促進
・災害への取り組み強化
・農林水産業の発展
この中で私が注目しているのが保育士の待遇改善についてです。これに関しては自民党だけではなく、他の政党も全て訴えている公約なので、恐らく一番ヒートアップしやすいのかなと思っています。
しかし、取り上げている公約を再度確認してみると、どれも何度か目にしたことがあるものばかりで、それほど新鮮味は感じないというのがあるので、どこまで株価の沸騰材料になるのかは分かりませんが、少なくとも保育士の処遇改善はまだ行われていないことなので、公約が起爆剤となり数字として処遇の改善が行われたならば、確実に株価として反映されると思います。
その他、介護問題や正規・非正規処遇改善なども行われていくと思われるので要注目ですね。