摂取する食事とガンには全く関連性がないというのは本当か

GIGAZINEに食事とガンには関係性がないとの記事が!

http://gigazine.net/news/20140512-foods-cannot-prevent-cancer/

記事によると、「全米ガン研究会議」なるもので1万8千人を対象に食事とガンとの関連性について調べたところ、その関連性は全く考えられないという結論に至ったと書かれています。

 

以下記事より抜粋

ハーバードで伝染病学の研究に携わっているウォルター・ウィレット氏は長年にわたって食事とガンの関連性を研究してきた人物で、2014年の同会議における定例報告の場において、特定の果物や野菜によるガンの発生リスク低減や、脂肪分の高い食事がガン発生のリスクを高めるなどといった、従来の通説を証明する証拠は見つからないという内容を報告しました。報告を行うウィレット氏の声は痛ましくすら思えるものだったそうです。

これらの調査結果は、1997年に世界がん研究基金およびAACRが共同で膨大な報告書を提出した頃とは正反対の状況となっています。当時の研究では、緑黄色野菜は肺ガンと胃ガンのリスクを下げ、直腸ガンと甲状腺ガンにはブロッコリーやキャベツ、芽キャベツの摂取が効果があることなどが語られていましたが、一転して2007年の報告では、特定の食物によるガン発生のリスク軽減効果はほぼ認められない、という結果が報告されています。

 

客観的な判断が行われている

以上の研究では、非常に医学的且つ客観的な指標などを用いて判断されたものであり、食事とガンとの関連性が数値として関連性があると判断できるものではないということを物語っています。

 

果たして本当か

このセンセーショナルなニュースの最後に、「肥満は確実にガンと関連性がある」と締めくくられています。この肥満とガンとが関連性があるのならば、肥満と食生活が密接な関連性があることを考えると、ガンと食事との関連性がないと断定するのには、ちょっと早すぎるような気がします。

というのは、直接関連性がないにしても、間接的に食事の量が多ければ肥満に繋がり、その肥満がガンの発生率を増やすということに繋がるからに他なりません。

 

ホントのところの「ガンと食事との関連性」

これは間違いなくあると断言することができます。いくらアメリカの研究でないと断言していても、少なからず食事の内容や量、食べる時間、熱すぎるか冷たすぎるか、よく噛んで食べているかいないか、寝る前に飲食しているかなど、細かい点を加味していくと、食事というものがガンの発生と密接に関係していることは間違いのないことです。

 

例えば、熱いものばかり食べる傾向のある人は、確実に他の人よりも舌や口内、食道にガンが発生する確率が高まりますし、寝る前に食べる習慣のある人は逆流性食道炎になる確率が跳ねあがり、それにより胃や食道ガンになる可能性が増します。更に、味の濃いものや辛いものばかり食べていると胃ガンの発生率が跳ね上がります。

 

また、動物性タンパク質の摂りすぎは、体内での増殖因子が増すので、体が大きくなりやすくなり(太りやすい)、当然体だけではなく、ガン細胞も成長しやすくなります。これが肥満とガンとの関連性があるとされる所以です。

 

ではなぜ関連性がないとのデータが発せられたのか

それは、人間は体質によって食べるものを摂り分けているからです。よく肉ばかり食べている人と、あっさりとした野菜系ばかり食べる人とがいます。これは、胃腸を始め心身が剛健な人というのは、肉などを食べてもその害を自分自身で回避できるのに対して、体が虚弱な人というのはその害をもろに受けてしまい、体調を崩す原因になります。よって、体の弱い人は自分から食べるものを節制し、体の強い人は全く節制しないという傾向にあります。それにより、同じ食事をしていると、弱い人は食事による害が大きくなり、強い人は食事の害を全く受けないということになるのです。何故かというと、胃腸の強い人というのは、食事として入ってくる毒性物質を分解出来るのに対し、胃腸が弱い人は分解能力が低くその害を存分に受けてしまうのです。

 

以上により、それなりに体の強弱によって食べ分けているということにより、食事の内容が悪くてもガンになりにくいという方が多くなり、食事の内容に差がないなどというデータが出てしまうのです。