窓を開けて上昇した日本株
ギリシャがユーロに留まり緊縮策を受け入れることが決まり、ようやくヨーロッパ不安が一段落しました。これを契機に日本株も息を吹き返し、一気に窓を開けて上昇しました。
中国株も今日は軟調となりましたが、それほど大きな下落となっていないのも上昇を後押しした形となりました。
とはいっても、中国にはシャドーバンキングなどの問題や景気が本格的に後退しているとの懸念材料があることから、現在は政府によるむりくりな下支えがあるので暴落こそしないものの、先行きが非常に不透明であるのには変わりはありません。
これらがあることから、引き続き中国がマーケットに与えるマイナス材料が暗い影を落とすことになると思われます。
日本国内にも安保法案を巡り内閣支持率が落ち込んでいる現状を考えると、手放しで経済の上昇気流を喜べるという状況ではなく、外部要因を含めて考えるとしばらく神経質な値動きが続くのかなと思っています。
よって、これからはバブル的な薄っぺらい材料で沸騰しまくり、それが同一分野の銘柄に波及するといったバブリーなマーケットではなく、堅実な好業績銘柄がしっかりしてくるのではないかと思います。
現在の相場を見ていると新技術などのグロース的な指標により買われている傾向が強く、ファンダメンタルを反映しているとは思えません。個人的にはもう少し好業績で割安な銘柄が買われてもいいのではないかと思っています。
よって、長期的には好業績で堅実な経営、そして割安な銘柄をチョイスしつつ、テーマ性に富んだグロース的な銘柄を短期で選択していくという方法を用いていきたいと思っています。
短期的取引を行う際には、目先の予想が全くといっていいほどつかないので、その日その日の地合いを見ながらド短期で勝負していく感じでいいのかなと思っています。
長期ではNECや三菱重工業、パナソニック、サムティ、CCS、シンフォニア、パルテック、バリューHR、フロンテック、TKCあたりを狙いつつ、ド短期ではアクリーティブ、カルナバイオ、アトラ、フルキャスト、ビゲンテクノ、U-NEXT辺りを見て行こうかなと思っています。